第3話 8月7日

5時30に目が覚めた。体は重く、疲れが取れていないのを感じた。

休みの日と言っても、体に染み付いた起床時間はそう簡単に変えられるものではなく、どんな時間に寝ても5時台には目が覚めてしまう。

私はまずいと思い、急いで部屋の外に出た。


そして、マッサージチェアに腰をかけ、「全身揉みほぐしコース」を選ぶ。

手も足も肩も腰も、全てを揉みほぐされ、やっとリラックスしてきた私は、布団に入り、二度寝した。


次に起きたのは7時30分。朝食の時間の30分前だ。

すぐに身なりを整えて、食堂に向かう。

朝食は、サラダ、パン、オレンジジュースに紅茶だった。

サクサクのパンと、サラダについていたチーズとベーコンが絶品で、お腹は空いた私は軽く平らげてしまった。


いよいよ始まったダイビングは、もう最高だった。

練習ではマスククリアに不安を覚えたが、本番ではもう不安はなかった。

海の中の世界は想像よりも鮮やかで、そして美しかった。

色とりどりの魚に、見たこともない海藻、そして不思議な形のイソギンチャク。


今回はインストラクターに案内される形だったが、機会があれば、自分で免許を取って、自由に泳いでみたいと感じた。

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