第4話 8月8日

今日は一日寝てしまった。

昨日までの二日間、一日あたり五、六時間は運転していたので、疲れは出て当然かも知れない。


私はそういう時「どうしてこんなに動けなくなるんだろう」と、自分を責めてしまう。本当はやりたいことがいっぱいあったのに、どうしてできなくなってしまうんだろう、と。

しかし、それは間違いだと思う。


私の体は、昨日まであんなに頑張ったんだから、今日は労ってあげなければならない。

だから、とことん寝た。ずっと寝た。

深呼吸して、リラックスできるようにして、とにかく寝た。


そうして、少しでも体力を回復させた後の夕食は美味しかった。

甘いタレが染み込んだブリと、よく煮込んだ豚汁ぶたじる(我が家ではトン汁ではなく、こう呼んでいる)と、あつあつのご飯。

平凡で、ありきたりな夕食だが、それがとても幸せに感じた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る