後書き

 まずはこの小説を読んで頂き、誠にありがとうございました。作者の「しいらし ゆう」と申します。

 

 突然ですが皆さんは、異性を好きになることへの難しさを感じたことはありませんか?頑張って恋愛をしようと思っても、うまくいかないなんて経験はありませんか?

 はい、と答える人は少なくないと思います。でもそれは必ずしも相手の魅力が足りてないから、というわけではありません。自分に自信が持てなかったり、気を使いすぎてしんどくなってしまったり、精神的な余裕がなかったりと、自分に非がある場合もかなり多いのです。

 そんな経験を元にして、作り上げた作品がこの「忘れた男、恋する女」でした。主人公は頑張っても恋ができない体質で、それでも病気と向き合い自分だけの恋を見つけました。

 もちろんこれはフィクションですが、この主人公は何も特別ではありません。私たちのような現実世界を生きる人にとっても、何か学べる点はあるのではないでしょうか。

 

 そもそも人間の本能を辿れば、恋愛など子孫を残すための道具にすぎません。ですが現代日本では、恋愛は煩わしいものというイメージが作り上げられ、子供を作るのも面倒だと考える人が増えてきました。

 ですがそれは、恋の固定観念に縛られすぎた結果なのではないでしょうか。恋愛とはこういうものだ、という決めつけが、私たちを自由な恋愛から遠ざけているのです。恋とは、10人いれば10通り、100人いれば100通り存在するもので、そこにテンプレートはありません。一人ひとりが自由な恋愛をすることができれば、もっと世の中は愛で溢れるのではないでしょうか。


 そういう意味合いでも、今回の作品が少しでも誰かの心を動かしてくれることを願っています。


 また、次の作品でお会いできることを心待ちにしております。ありがとうございました。

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忘れた男、恋する女。 しいらし ゆう @shi_rashiyu_

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