第3話

あるとき剣やら弓やらを持った人間どもが森に入り込んできた。下品な輝きを放つ剣やブリキの鎧を身に付け、森を汚していく。

か弱い虫ケラほど強い毒を持つように、人間どももまた剣だの鎧だの色々な武具やら道具やらを使ってくる。だがどれだけ着飾っても中身は変わらん。根っこはか弱い臆病者だ。だが臆病者というのは周りを恐れるがあまり周りを滅ぼそうとする時がある。

厄介なものだ。そんな事を思いながらもさっさと

掃除してやろうと奴らの前に降りたときだった。

「見つけたぞ!ドラゴン!」

「お前だな!村人たちを殺したのは!」

「村の人達のためにお前を倒す!」

小汚い言葉が耳に入ってきた。村の人達のため?

馬鹿馬鹿しい。村のためと言うんだったら、その剣の代わりに鍬でも持って畑を耕すほうがよっぽど村とやらのためだろう。人間てのはどうしてそんな簡単なことも考えられんのかと疑問に思っていた

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