第10話:日常研究会の活動とそれぞれのニッチ2
立花律子がファイールズ明との交流を話している。影山が時折、質問を重ねながら進行していた。
咲子は時折。相槌を打ちながらノートパソコンと対峙している。美子はポットからお茶を汲んだりあまり集中していないようであった。
影山「なるほどね、解体工の父親から学んだ技術なのかな。発破爆破というか解体手順。」
律子「まあ、そうですね。少しの火薬使って爆破解体するときは、真剣なまなざしだったなぁ、うん真剣だった」
南雲「そのあと、お茶したの?話聞いたり」
美子「したなぁ。あたしもいたんすけど、なんかやっぱ外人の血が混じってると違和感感じるなぁ、でもフランクな奴でしたよ」
咲子「うん、興味があったら聞いてほしいって言ってたなぁ、発破爆破かぁ」
美子「咲、と律はその辺どうなのよ、ファイールズ君。」
律子「どうって言われても・・・うん?」
美子「まあ、色気のつく歳だしなぁ」
咲子「ああ、うん。彼氏かぁ」
三人として高校入学して、大人への入り口を感じるとしだろうか。それを含めて色恋を感じる年ごろでもある。
意識としてはいかないわけではなかった。どちらかというと咲子と律子も男子からの視線を感じる時はあるようだ。
美子も同様としてだが、二人に比べてその陽気さからか男子の友達ともいえる存在もいるようであった。
影山「まあ、その辺は自己責任でまかせるけどね。年上としては危ないのには近づかないでほしいけどね」
南雲「その辺どうなの、ええとファイールズ君たちとか」
美子「あー明はフランクかなぁ、石坂弟の方は実直な感じ、長男の方はお前いくつだよ、て感じる時があるなぁ。五条はよそよそい感じ」
咲子「うーん、こんな感じかなぁ、活動報告」
南雲「できたら、見せてね。打ち出すのも紙、もったいないし」
影山「まあ、添削もするよ。何度も印刷したら紙代もあるし」
咲子はどうやら、タピオカティー屋の訪問の活動報告の目途がたってきたかのようであった。美子もそれを聞いてノートパソコンを持っているがあまり集中としてはいないようである。
影山「ふん、まだ話す時間はあるかな。ええと石坂君だっけ?どんな子」
咲子「石坂くんはぁ論文書いてるらしいですけど、なんか固い」
律子「ラノベとかじゃないんですよね、論文って呼んだことないんだけどあんなかんじなのかな」
影山「論文を書くのね。ラノベじゃなくて。どんなレベルなの?」
咲子「10ページ相当ですよ。あ、コピーとりました。」
律子「まあ、紙に書かれてものだしね、聞いたらコピーとらせてもらえましたよ。当人も読んでほしいらしくて」
美子「石やんかぁ、まあ、真面目系かなぁ。いい奴だとは思うよ。体格がちょっと面白い。」
咲子「う、確かによくみるとごついかも」
美子「やっているね、あれ」
南雲「浩二君の弟さんなんだっけ」
美子「あー4人兄弟っていってたなぁ」
律子「双子なんだよ、正洋君。」
美子「妹が一人かぁ中学生だっけ」
影山「じゃあ、次はその石坂くんの話ね、コピーあるなら見せてもらえるかな」
南雲「あ、私が見る、この雑誌読み終わるとこ。」
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