この小説は短編で現代病を指摘してる、本当に良い小説だと思います。我々に警鐘を鳴らしてると言ってもいいでしょう。主人公の小池さんが陥った病は、一度は笑うかもしれません。しかし、考えていくと今を生きる人たちも経験した想いではないでしょうか?ヒロインの中井さんの生きづらさに対しても共感できる方が多いかもしれません。一度だけ読むのはもったいない。
大丈夫?このヒロイン。何より主人公?!からの、じんわりくるラストへ。落差の大きさに、振り回されました。序盤では、いろんな意味で不安しかないキャラクターたちだけど、安定感抜群の読ませる描写に、テンポよく読みすすんでしまう、やみつき作品。不安しかないとはいったものの、あなたの周りにもきっといる。身近なふたりの恋模様。味のあるコメディ風味のラブストーリーです。