快声夏

第1話 快声夏

毎日暑いと繰り返して

今日も過ぎていく日々を

なんとなく消費している僕らは

何かを忘れている気がする

いつか見ていた大きな夢も

いつか叫んだ熱い言葉も

いつのまにか閉じ込めてふたをして

忘れようとしていたようだ

どうせ僕は掴めなかったんだって

そんな器じゃなかったんだって

そんな言い訳ばかりしながら

目の前のチャンスを見送っている

何もできずに泣いた日々も

今は見せたくない黒い過去も

全部全部積み重なって

君の一部になっているんだよ

いつか目指した君の夢は

まだそのままに残っているよ

遠くなってなんかいない

手を広げて君を待っているよ

進め！　夏は終わらないさ

僕たちが進んでいく限り

進め！　夏は終わらないさ

僕らいつだって青くなれるんだ