小タイトルは最後に決める

 やりがちなのは、先にタイトルを決めてしまうこと。

 書くことがしっかり決まっている場合は良いが、エッセイと小説の違いは横道にそれやすい事。

 小説はプロットを決めて、大筋を決めて書くもの。

 細かく作ることはなくても、どんな始まりでバッドエンドにするかハッピーエンドにするかくらいは決めるだろう。

 しかしエッセイというのは話題が膨らみやすく、書き終わったらタイトルと全く違う! ということはよくあるのだ。

 逆を言えば先にタイトルを決めてしまうと、話題が膨らみ辛くなるということ。


 エッセイというのは、自分も読み手も楽しめればいいので、変に拘ったり自分を縛ったりしない方がいい。

 創作論のように、予め順番を決めている場合は別だが。


 犬の話しから、実家の祖母の話し、アメリカ旅行に行った話など思いつくままに書けばいい。

 ただし、”伝わるように書く”。説明を分かりやすく順序立てる。

 語尾をなるべく重ねないなど、文章力を上げるように心がけるのが良い。

 そうしているうちに、表現力や構成、話の流れの巧い変え方など自然と身についていくだろう。


 もしここで、タイトルを”犬の話し”としてしまうと、自分を縛ってしまうことになる。なので、書き終えてからタイトルを考える方がエッセイは書きやすくなるのだ。

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