第11話 四人の勇姿

デイビスがルドと合流した頃──。


「現れやがったぜ」


「この人数相手に何を考えてるんだろうな」


「おーいヴァンデット、命乞いにでもきたのかぁ?」


あちこちから嘲り笑う声が響く。


ヴァンデットは単身で真っ直ぐに一般参加の本営に歩みを寄せていた。


「ハッ、笑えねぇ冗談だ」


周りには聞こえない程度の声量で、ヴァンデットは嘲るように呟く。


その過程で複数の集団が挑発をかけてきたが、全て無視だ。


それらの集団も単身乗り込んできたヴァンデットには攻撃を仕掛けず、歩き続ける彼の後を付けてきた。


側から見れば、ヴァンデットが数百人の部下を連れて歩いているようにも見えただろう。


だが、その全ては敵。


一般連中も、ただ傍観しているわけではない。


ヴァンデットがおかしな動きを見せればいつでも戦える構えを見せながらの進軍だ。


武器を見せつけて、切り掛かってやろうかといった動きを見せてくる者もいる。


常に、彼を逃すまいというような包囲網が敷かれている。


進むにつれてヴァンデットの取り巻きは増え続け、最終的に敵陣営のど真ん中に辿り着いた時には、数千人に囲まれる形となった。


実際に取り囲んでいるのはその数だが、周囲の建物や廃墟に隠れ潜んでいる者たちも含めれば相当な数だろう。


正常な思考をした者が敵陣営に突っ込むなど狂気の沙汰だが、一般参加者たちも相手が相手なだけに警戒は怠らない。


数千、数万の眼がヴァンデットを射抜いている。


「テメェらの頭はどいつだ?テメェらに知恵を授けた奴がいるだろ?」


ざわつく空間にヴァンデットの声が刺す。


一瞬、空白の時間が漂う。


「ぎゃははは、何言ってやがる!?頭無しじゃ動けねぇような、お前の組織と一緒にするんじゃねぇよ!」


「まさか、頭を潰せば終わりとでも思ってノコノコやってきたのか?」


「マリスのトップがこれとは……度し難いな……!」


全方位から言いたい放題だ。


それでも今から行うことを考えると、キレるにはまだ早い。


「俺様にしちゃ珍しく平和的に事を終えようと思ってやって来てみりゃ、この様だ。話の通じる頭がいりゃあよかったんだがな……」


ヴァンデットは空を仰ぐ。


「平和的?何を言ってるんだ、ヴァンデット。自ら首を差し出しに来たとでも言うのか?」


どこまでも勝気な連中だ。


今から力関係がはっきりするというのに。


「じゃあ聞き方を変えてやる。テメェらを動かす中枢はどこにある?」


ヴァンデットにしては会話が続いている方だ。


いつもなら相手が気分を害することを言って、戦端が開かれているというものだ。


「頭も中枢もないってんだよ。俺ら全員が中枢で、全員が末端だ。どこを潰そうが、俺たちは止まりはしない」


「そうだぜ、ヴァンデット。分かったらそこに頭を垂れな」


「あんたらのような少数じゃ勝ち目はないよな。今後の貧民街にマリスは必要ない」


こいつらの妄言など聞くに値しない。


さて、どうしたものか。


ヴァンデットは今からの展開を考える。


一度にこいつらを叩けるのは今回が最後だろう。


いかにここで数を減らすか、それが重要だ。


広場に集まっているのは、彼らの中でもより攻撃的な連中だろう。


今後のことも考えて邪魔は少ない方がいい。


優先して潰すべきは、目の前にこいつら。


離散して掃討が面倒になる前に、なるべく多く減らさねばならない。


あと建物に隠れ潜んでいる者もいるが、こいつらは力を温存したい連中か、いざ参加したはいいが周りに引け目を感じているような者たちだろう。


こいつらが徒党を組んでいるのは利害が一致しているから。


それは恐らく、マリスやフェイヴァを潰すこと。


ただ、こいつらはフェイヴァを意識していない。


そこが気になる。


俺様はフェイヴァがまだ裏で動いていると確信しているし、実際にイノセンシオを殺した以外にフェイヴァにダメージは少ない。


情報に齟齬があるな。


しかし、これ以上情報を得られそうにもない。


仕方がない、しばらく荒らせば何か見えてくるだろう。


「まぁなんだ、テメェらは踊らされてるだけな存在ってわけだ。憐れな小虫程度のテメェらだが、一瞬でも良い夢が見れただろ」


「まったく、状況を理解していないな……。周りを見てみろ。お前こそ、巨象に対峙した小虫そのものだ」


「そう思うならやってみろ、小虫ども」


ヴァンデットは全身に力を漲らせる。


「そうかい、そうかい。んじゃマリスの長らしく、必死に抵抗して見せな。その頑張りに応じて、お前の部下の処遇も考えてやるからよ?」


ガチャガチャと武器を構える一般参加の面々。


今からヴァンデットを殺れるのかと目を爛々と輝かせている者、未だにヴァンデットを警戒している者、様々だ。


どちらが先に動くのか。


緊張が走る。


ジリ、と靴の擦れる音が無音の空間に流れる。


「じゃあ、死んでくれや」


沈黙を破ったのはヴァンデット。


猟奇的な笑みが、彼の顔に姿を見せた。



            ▽



ヴァンデットが何をしようと、集団からすればあまり関係ない。


そのはずだった。


彼らには未来が見えている。


ヴァンデットが袋叩きにされるという未来だ。


あとは誰がトドメを刺すか、それだけしか彼らの頭にはなかった。


そして一気に飛びかかる。


しかし、彼らがヴァンデットに至る直前。


フッ──。


突如、ヴァンデットの姿が掻き消えた。


『視る』ことに長けた者であれば、彼の動きを捉えることができたかもしれない。


だがそんなのはごく少数。


ほとんどの者の目には、文字通り彼の姿が消えたように映っただろう。


初めに知覚されたのは、けたたましい破壊音。


そしてそれに続いて吹き抜ける暴風。


ヴァンデットは単純に正面に向けてショルダータックルをぶちかました。


ただそれだけ。


たったそれだけのことで、彼の通った軌道には人間の残骸と血飛沫が舞う。


「なに、が……」


そこに追い討ちのように集団の上に影が落ちる。


頭上を見上げると、ヴァンデットの攻撃によりアパートの一棟が傾き、破壊された瓦礫が彼らの上に降り注いでいる。


あれを受ければひとたまりも無い。


「に、にげ──」


突然訪れた死の恐怖に、誰もがパニックになる。


それは次々と伝播していく。


「なにが、起こっているんだ……!」


誰かの叫びはそれ以上の悲鳴によって掻き消される。


彼らはあまりにも過密な状態。


逃げようと分かっていてもそれを実行できるほどの空間も時間もなく、倒壊に巻き込まれた数百人が一度に命を散らす。


同時に、屋内に控えていた者も。


今度はヴァンデットが突っ込んだあたりが爆発し、瓦礫が降り注いだ。


そして再び高速で通り抜けた何かに一般参加者たちは蹂躙され、肉片を散らす。


文字通り木っ端微塵だ。


数十秒の間にそれが繰り返され、あたりは絶望で埋め尽くされていた。


すでにヴァンデットを狩ろうと意気込んでいる者などいない。


誰もが、この惨劇繰り広げられる空間から逃げ出さんと恐慌状態に陥っている。


次は自分が巻き込まれるのではないのか。


そういった恐怖が正常な思考を妨げ、その場に足を止めさせる原因となっている。


彼らの思考が追いつく前に、次々と新たな悲劇が巻き起こる。


集団から離れていた者は、戦闘に巻き込まれる前に逃げ出していた。


それ以外の者は、例外なく損害を被った。


その間、ヴァンデットは冷静な思考で攻撃を繰り出していた。


スキルの上乗せはあるものの、大半は肉体的な力によるものだ。


一般連中など、所詮はついで。


主な目的は拠点の破壊。


ここまで集まってくれるとはヴァンデット自身考えていなかったが、こればかりは僥倖だ。


建物の攻撃を続けていれば、勝手に巻き込まれて処理されてくれる。


あとはこれを繰り返すだけだ。


直接ヴァンデットの攻撃を受けたものは、当然命を散らしている。


死ねたのなら、それが最も楽だったかもしれない。


攻撃のあおりを受けただけの連中は軽症から重症まで様々だが、身体の一部を失った者が多数。


屋内に控えていたものは倒壊による圧死がほとんどだが、死こそ免れても救助など期待できず、徐々に命の灯火を薄めていった。


一般集団にとって最大の損失は、ひとところに集まり過ぎていたこと。


それ以上にヴァンデットを侮っていたことだ。


多数で拠点を構えていたからこそ敵の襲撃を抑えられていたわけで、決して彼らの強さを警戒していたわけではない。


だが拠点を失っては最大のアドバンテージが無くなったも同然。


攻めを怠っていたからこそ、そこの損失が絶望的だ。


初めから物量でマリスを攻めていれば、というのはタラレバの話。


現時点でそこに至る思考を持つ者は少ない。


今は襲いくる災禍から如何に逃げ出すか、ただそれだけ。


ヴァンデットは圧倒的な力の差を見せつけ、彼らを弄ぶ。


そんな様子を、ガフキーとベスは暴れ回るヴァンデットを観察していた。


「ベス、二人なら殺れそうか?」


ガフキーの問いに対し、ベスは顔を横に振る。


「そうか、それなら仕方ない。それにしてもヴァンデットの所業は人間のそれじゃないな。こんなことならデイビスの方に付いていった方が良かったかもしれないな」


言葉を発さないベスも、全くだという仕草を見せる。


今の二人では、到底ヴァンデットを倒せそうにない。


それならば可能な限り情報を集めようと、二人はより戦いの中心に近づく。


戦いというには、あまりにも一方的か。


今なおヴァンデットによる殺戮は続けられている。


それでも、逃げるだけが一般集団ではない。


果敢にもヴァンデットに挑む者もいるが、その悉くが蹴散らされる。


時折、ヴァンデットを満足させる者もいる。


それが一時的にでも彼の行動を妨げ、味方の逃走を手助けしている。


一般集団も完全に諦めたわけではない。


しかしこの混乱から立ち直るには、空間も時間も圧倒的に不足している。


だからこそ、命を賭してでも時間を稼ぐ者が必要だ。


死ぬことが分かっていても、果敢にヴァンデットに立ち向かう者が。


「お前の好きにはさせないぞ、ヴァンデット……!」


「それなら、せいぜい足掻いて見せろや」


彼らも出来ることなら生き残って貧民街を脱出したかったはずだ。


しかしそれ以上に、ヴァンデットのような者に仲間が傷つけられることは我慢できない。


そんな者たちが盾となり味方を守るのだ。


最終的には五つの席を奪い合う未来があったかもしれないが、同じ環境で生きてきた者同士通じあうものがあったのかもしれない。


それがヴァンデットの足を止めさせた。


「まったく……テメェらみたいなのがもっと早く出てきてりゃあ、ここまで酷いことにはならなかったと思うんだがな?」


うすら笑いを浮かべながら、ヴァンデットは目の前の四人の男たちに周囲の惨劇を見せつける。


「お前がやったんだろうが!」


そのうちの一人の男から怒号が飛ぶ。


「いや、テメェらが俺様にそうさせたんだ。醜くも這い回る小虫は、駆除せざるを得ないだろ?」


涼しい顔で返すヴァンデット。


「どこまでも強気だな……。しかしこのままここで留まっていて良いのか?みすみす敵を見逃すことになるぞ?」


「テメェらこそ、逃げても良いんだぞ?逃げ回った方が、ここですぐ死ぬよりは有意義な最期を遂げられると思うがな」


「俺たちがここでお前を下す可能性は考慮しないんだな?」


「ハッ、あれだけの人数で取り囲んでおいて俺様に傷一つ付けられねぇくせに、何を言ってやがる」


「なら味わわせてやる……!俺たちの連携を見ろ!」


リーダー格の男の声に合わせて四人が等距離で配置につき、ヴァンデットを取り囲んだ。


「テメェらの覚悟に免じて、一発は食らってやるか」


「馬鹿め、その一発が致命的だ。行くぞ!」


声に合わせて、四人が四方向から全く同じ動きで拳を繰り出す。


ヴァンデットにしてみれば、あまりにも遅い。


ヴァンデットは半ば走馬灯のような時間感覚を体験しながら、四人の攻撃を待つ。


このままいけば、四つの拳はヴァンデットの両肩と胸と背にヒットするはずだ。


こんな低速の攻撃など、ダメージにすらなりやしない。


俺様が微動だにしないところを見せつけて、絶望の顔を眺めたらサックリ殺してやるか。


ヴァンデットはそう高を括って攻撃を受けた。


ヒットするタイミングは、全くの同時。


そして気が付けば、ヴァンデットは両膝を地に付けて項垂れていた。


何が、起こった?


全く理解のできない状況に陥るヴァンデット。


眼球だけを必死に動かしてみれば、男たちの姿勢は攻撃モーションが終わった直後のものだった。


だとすれば、1秒にも満たない時間経過。


その間の記憶がない。


攻撃が当たった瞬間までは覚えている。


だが、膝をついている状況に理解が追いつかない。


そんな彼の脳に、損傷を受けたことを知らせる激しい痛みが届いた。


痛みが指す場所は、攻撃を受けたはずの場所に他ならない。


そこには、拳の形がそのままに大きくめりこんだ形跡がある。


目視できない背中も同様だろう。


ここまで激しい痛みは、地上にいた時以来だ。


時間でいえば、この思考もコンマ数秒。


「だから言っただろう?俺たちを甘く見すぎた、それが敗因だ。来世があればこの経験を生かすが良いさ!」


そんなヴァンデットの耳に、男の勝鬨たる声が届く。


ようやく思考に身体が追いつき始めたらしい。


すでに男たちは次なる行動に移っている。


彼らの全身の力み方を見ると、トドメを刺す攻撃に違いない。


依然、ヴァンデットの身体は痛みによる硬直を続けている。


下手な回避では到底間に合わない。


そう考えたヴァンデットは、はち切れんばかりに肺を膨らませた。


そして、全身全霊を声に乗せた。


爆発音にも似た叫びが、荒れ果てた一般陣営に響き渡る。


叫びは衝撃波となって周囲へ猛烈に拡散する。


半径で言えば数百メートルほど。


これにより瓦礫は吹き飛び、建物は震え、窓を覆うガラスの類はことごとく砕け散った。


それを防御策もなくモロに受けた四人には、絶望的な結末が待っていた。


音の爆弾による衝撃は、容易に四人の身体を通り抜けた。


その過程で実質臓器はズタズタに引き裂かれ、肺や腸、その他管腔臓器などは各所で破裂を繰り返した。


脳実質も激しくシェイクされ、眼と口を見開いたまま全身の穴から血を流した死体が四つ出来上がった。


文字通り、即死である。


「ぐ、あ゛ァ……ッ! なかなかの、威力だ……」


ヴァンデットは痛みを堪えながら、ようやく動き出せそうな身体を無理矢理に起き上がらせる。


正直、ヴァンデットは四人のことを舐め腐っていた。


しかし彼らの命を賭した攻撃は、その命の価値以上の効果を秘めていた。


ヴァンデットは心の中で彼らを称賛する。


なかなかどうして、想定以上の動きを見せてくる者もいるではないか、と。


特段、四人に対して怒りなどは抱かない。


むしろ、痛みを与えられたことによって半ば眠っていたヴァンデットの闘争本能が刺激された。


貧民街に落ちてから、ここまで血が沸き立つような経験は無かった。


無難に物事が推移してきたために失っていたものを、ヴァンデットは思い出した。


そんな彼は、四体の死体を見遣る。


彼らはヴァンデットを中心にして、正確に十字を描いて天を仰いでいた。


それは内に隠した美しさを見せつける、満開となった花弁の如き様相を呈していた。


まるで、全てを破壊して爆心地に誕生したヴァンデットを讃えるかのように。


ヴァンデットは彼らの働きによって覚醒したのだった。



            ▽



ヴァンデットに傷を付けた四人組は、長く貧民街で苦楽を共にした仲間だった。


ビッグスをリーダーに、アゴラとオルド、そしてペンフィスが常に一緒だった。


デイビスたちのようにチームで行動することも可能だった。


だが、同じ貧民街で苦しんだ仲間としての一般参加者を捨てることができなかった。


彼らと最終的に殺し合うことになっても、また、たとえ彼らになら負けても悔いはないという思いでリベラに参加した。


しかし蓋を開けてみれば、全く予想通りとは行かなかった。


一般参加者たちは互いに足を引っ張り合う始末だったのだ。


ビッグスたちはそんな状況を見ても、マリスやフェイヴァに負けるよりは遥かにマシだと考えて積極的に狩に参加した。


四人の活躍は目を見張るものがあった。


リスクを嫌う一般集団の風潮によって四人の活躍は大きな影響を与えなかったものの、一部の者には勝利を期待させるほどには効果があった。


そのまま時間さえかければ大手組織は着実に兵力を失い、最終的には滅ぼすことさえ可能だったはずだ。


しかし予想以上に早いヴァンデットの襲来──いや、予想以上に遅い一般集団の動きにより可能性の火は非常に弱々しくなった。


拠点は破壊の限りを尽くされ、逃げ惑う仲間を見れば負けを確信するようなものだが、四人は諦めなかった。


正直、ヴァンデットの動きを見て彼の目の前に立とうと考える者はいないだろう。


それでも、四人なら上手くやれるという自信が恐怖を追い抜いた。


そして一時的にとはいえ、ヴァンデットに膝をつかせるほどの攻撃を彼に見舞った。


四人は貧民街で常に生活を共にしていた。


労働、食事、睡眠などあらゆる生活を、血のつながりのある家族以上に家族として享受していた。


そんな折、彼らにスキルが宿った。


Surmount制限超越


四人が同じ意思の元に全く同じ行動をした時、その可能性は四倍を超越するというもの。


それによる攻撃が、ヴァンデットの肉体能力を大きく上回った。


上回ったが、しかし圧倒するまでには至らなかった。


その結果は、最終的に四つの死体という形で現れている。


誰もが生きるのに必死で、彼らの最期を見届けた者はまずいないだろう。


しかし彼らの働きは、確実にヴァンデットの身体を苛んでいった。

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