第2話<β>
「…であるからして、解と係数の関係を用いると、次の値を求めることができます。ここまでは大丈夫そうですね。では次、今求めた値を使って……」
(待って、全然理解できてない…!授業進度が早すぎる!)
「はい、このことから最終的に答えはどうなるか…。では、須藤紅くん。」
「は、はい!え、えーっと…。」
「……わかりませんか?」
「…はい。すみません…」
「では、隣の…」――――
――――「…ただいま。」
「あら!紅くん、おかえり。夕飯の準備、もう出来てるから、準備するわね。」
「いや、まだ良いよ。」
「あらそう…。じゃあ1時間後くらいにまた声かけるわね。」
「うん、ありがとう。」
バタン。ドサッ。ボフッ。
「今日も疲れた…。授業について行くのが精一杯だよ…。でも全然出来てないから、復習して、明日の予習もしないと…。しかも来週には模試もあるから…、その勉強も…。」
「やりたくないな…。でも、良い点取らないと、お母さんが悲しむしな…。せっかく高いお金を払って私立に行かせてもらってるんだから…。」
「ご飯前に今日の復習を終わらせよう…。」
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