第2話<α>

…ガチャン。パチッ。


「…ただいま。」――――――――


――――――「ん…?」

パサッ

『エリカへ テーブルにあるお金で適当に食べてください。』


「………またか。」


ドサッ

「はあ…。夜ご飯はコンビニでなんか食べるとして。バイトの準備しなきゃ。バイトの制服をリュックに入れて……、あっ」


ゴソゴソ…。ペラッ。

「これ、この前の国語のテストだ…。」


「29点…か。」


「私、何が出来るんだろう。勉強も出来ない、部活だって入れさせてもらえない、人間関係も上手くいってない。何も……出来ない。」



「何か出来れば、お母さんは振り向いてくれるのかな」


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