目標レベル達成!
俺の財布がかなり薄くなってしまってから翌日。
たっぷり寝てBPも振り分けて今いるのはいつもお馴染み魔犬のダンジョンにやってきた。
「……シッ!」
弓に【魔法矢】で作り出した透明な矢をつがえて扉に向かって射ち出す。
放たれた矢はそのまま扉をすり抜けて扉の向こうにいるハイコボルトに向かって飛んでいく。
『レベルが8上がりました』
お、レベルアップしたな。
久しぶりに魔犬のダンジョンに来てレベル上げをしているけど、この調子なら目標の1000レベルはいけるか?
基本的に俺はソロだから、次のCランクダンジョンの攻略に安全マージンを取るならそれぐらいほしいんだよな。
ちなみにそれぞれのランクのダンジョンの安全に攻略できるレベルは、Fが50でEが150。Dが300は必要だ。
そして、Cランクから一気にはね上がって1000レベル。おかしいって。
ちなみに、Cランクのダンジョンに潜るにはまた探索者協会が発行してる上位の探索者資格が必要になってくるけど、それは長くなるからまたあとで。
まあ、これはあくまでソロの目安で、パーティーだったらもうちょっと下がるし、その分自分よりレベルの高いモンスターと戦えるからレベルも上がりやすい。
まあ、この調子なら1000レベルなんてわりとすぐ行けちゃうかもなぁ。
そんなことを考えながら俺はハイコボルトを倒しては回収、倒しては回収を繰り返して一日を終える。
今日の成果はレベルが156。ハイコボルトの魔石がわりとたくさん。
レベルも上がってきてたからな。これだけ上がれば上等だろ。
目指せレベル1000越え!
二日目。
レベル1000越えを目指して今日も魔犬のダンジョンでボス周回をすることにする。
昨日と同じようにハイコボルトを倒しては魔石を取り出してを繰り返してレベルを上げていく。
そして、今日は106レベル上がった。
三日目。
とにかく狩る狩る狩る。
レベルを上げるためにハイコボルトを狩り尽くす勢いで倒し続けていく。
途中、白かったハイコボルトがいた気がしたけど俺の強化された俊敏ステータスに追い付けるわけなく、扉の外に出れて一方的に嵌めることができた。
ゲットできたアイテムは疾走の短剣に似た効果を持っていたハルバード……いらん!
そして、今日のレベルアップは75。1000レベルに微妙に足りないだと……!?
四日目。
ようやく、ようやくだ。
「レベルが1000越えたぞー!!!」
この四日間で635から今は1003レベルに上がった。
ちょっとキリが悪くて残念だが、それでも念願のレベル1000越えだ。
「だけど、これでやっとシルバー資格に挑戦できる」
シルバー資格。それはCランクとBランクのダンジョンに潜る時に必要な資格で、探索者資格の上位の資格だ。
このシルバー資格は申請したらもらえるとかじゃなくて、しっかり試験を受けて合格する必要がある。
だけど、そのシルバー資格は受けるための条件がある。
それはレベル。
五人パーティーで一緒に受けるのだったら650レベル。四人は750。三人は850。二人は950。
そして、ソロは安全マージンと同じレベルである1000レベル。
まあ、これはレベルが足りてない探索者が上位ランクのダンジョンに挑戦して死んでしまうことを防ぐためだから仕方ないとは思う。
まあ、なんにせよこれで俺もシルバー資格を取るための条件は満たすことが出来たんだ。
ちなみに、シルバー資格は探索者資格の時のように筆記試験ではない。
まず一つは実技試験。
この時に戦闘技術を確認するらしい。
これはパワーレベリングで強引にレベルを上げてないかを確認するための試験だ。
シルバー資格の試験を受ける時には、パワーレベリングなんかで強引にレベルを上げをしてなければ探索者それぞれには戦闘スタイルがあるからそれでパワーレベリングをしていないかを判別するらしい。
そして、この実技試験を受ける前に受ける試験が面接だ。
ここで人間性なんかも確認されるらしく、場合によっては落とされることもあるそうだ。
まあ、これに関しては普通にしてれば問題ないからよっぽどの事がない限り落ちることはないだろ。
そして、実技試験と面接が終われば晴れてシルバー資格を手に入れることが出来る。
……よーし。
「シルバー試験。頑張るぞ!」
------
天宮楓
レベル1003
HP:10050/10050 MP:6035/6035
攻撃力:1075(+52)
防御力:1025(+12)
俊 敏:2817(+2167)
器 用:1180(+152)
精神力:2972(+2332)
幸 運:50
BP:0
SP:2005
スキル:【魔法矢Lv.20】【弓術Lv.10】【鷹の目Lv.10】【アイテムボックスLv.7】【捕捉Lv.10】【鑑定Lv.5】【MP増加Lv.10】【MP回復速度上昇Lv.10】【短剣術Lv.7】【索敵Lv.9】【隠密Lv.5】
------
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます