10 バートリ・エルジェーベト
ヴァン・ヘルシングはようやく落ち着きを取り戻し、涙を手で拭うと眼鏡を掛けた。
「すまん、取り乱した……。もう大丈夫だ」
ヴァン・ヘルシングが詫びると伯爵は彼の手を静かに引いた。
「今はここを離れよう。見つかると君が餌食にされる」
伯爵の言葉にヴァン・ヘルシングは無言でうなずいた。
二人は物音立てずに、急いでテントへと戻った。テントに戻ると焚き火は既に消えていた。ひと先ず、ここで一旦落ち着きながらテントや焚き火の跡の撤去を始める。
テントを片付けているヴァン・ヘルシングの隣で伯爵が言った。
「やはり、こたびの輩は死体を操っているようだ」
ヴァン・ヘルシングは怪訝な表情を浮かべた。
「降霊術か。なんと罰当たりな。……お前も出来るんだろう?」
「やったら、君、怒るだろう?」
「もちろん。死者を冒涜する行為だ」
そう答えたヴァン・ヘルシングはテントにしていた幌布を、手をわなわなと震わせながら強く握り締めた。
「早急にバートリ・エルジェーベトを退治しなければ、あの生ける屍たちに、村を襲わせる可能性がある。何せ村の娘を拐うのに、我々に邪魔されてしまったんだ」
「獲物を奪われて、きっと怒ってるだろうね……」
伯爵の呑気そうな口調にヴァン・ヘルシングは眉間にシワを寄せ肩を怒らせると、皮肉たっぷりの口調で返した。
「ああ! そうですねっ! ……それで――」
ヴァン・ヘルシングは気を取り直して、伯爵に尋ねた。
「お前の気になってたことは分かったのか?」
「ああ。降霊術を使っているのは分かったが……本当にあの、廃屋敷で遭ったあれがバートリ・エルジェーベトなのか……」
伯爵はふむ……と考える素振りを見せた。ヴァン・ヘルシングはそんな伯爵の様子を物珍しそうに眺めた。
……ヴラドでも考え込むことがあるんだな。
「先ずは、あの“アンデッド”たちから村を守る方法だ。吸血鬼はともかく、生ける屍たちを防ぐにはどうすれば良いんだ?」
ヴァン・ヘルシングが伯爵に尋ねると、伯爵は彼に向き直った。
「吸血鬼に操られた死体は、燃やすか、首を落とすか、若しくは本体の、操っている吸血鬼を退治すれば動きを封じられる」
伯爵の言葉にヴァン・ヘルシングは難しい顔を浮かべた。
「その中では、燃やすのが一番簡単そうだな……。荼毘に付す、ということか」
「村の者たちに、生ける屍のことは言うのかね?」
伯爵からの問いにヴァン・ヘルシングは頭を激しく振った。
「言えるわけがないっ。信じてもらえるとも思えん。俺たちだけで解決せねば……」
伯爵はヴァン・ヘルシングの言葉に付け加えるように呟いた。
「吸血鬼は信じてるみたいだがね……?」
伯爵の呟きにヴァン・ヘルシングは、確かに……と呟いた。
「ひと先ず、だ。村に戻ったら村長に、夜は常に火を燃やしておくように伝えよう。そしてアンデッドたちだが――」
「今夜は心配いらんだろう」
伯爵がヴァン・ヘルシングの言葉を遮るように言うと、付け加えた。ヴァン・ヘルシングが目をパチクリさせる。
「バートリ・エルジェーベトは吸血し損ねたのだ。あれだけの死体を操るのにも力が必要だ。今夜はどう足掻いても城から出すことすら出来まい」
「なら良いんだが……」
ヴァン・ヘルシングは不安げな面持ちで呟いた。すると伯爵がヴァン・ヘルシングをのぞき込んできた。
「だから、バートリ・エルジェーベト“御本人”が動くはずだ」
「それなら早く村に戻ろう。住民たちにニンニクの準備もさせないとな」
ヴァン・ヘルシングは急いで持っていた幌布を畳むと、水筒や毛布を鞄にしまった。伯爵は黒い馬に変身すると、ヴァン・ヘルシングや荷物を背に乗せ、村へと戻っていった。
村に着いたのは午後の6時だった。どこのご家庭もきっと今頃晩ご飯の最中だろう。
ヴァン・ヘルシングと黒い馬はそのまま村の中心の集会場へと向かった。集会場には明かりが灯されており、誰かがいた。
ヴァン・ヘルシングが集会場を訪れるとゼマンのお付きの一人の男性が出てきた。その男性に、夜間火を絶やさないことや朝まで外出しないこと、ニンニクの花、可能であればホスチアを用意するように伝えた。もちろん生ける屍たちの話は除いて――。
ゼマンのお付きの男性はヴァン・ヘルシングの話を聞き、血相を変えてどこかへと向かって行ってしまった。きっとゼマンの元へと向かったのだろう。
出来ればヴァン・ヘルシング自身で各家庭に赴き、吸血鬼侵入を防ぐ結界のやり方を教えたいところだが、今の彼――吸血鬼の血の洗礼を受けてしまった彼にホスチアや十字架を、素手で触ることは出来なかった。それがとても悔やまれた。
宿に戻ったヴァン・ヘルシングと伯爵は夜の見回りのための準備をした。ヴァン・ヘルシングは部屋の窓にニンニクの花や葉を詰めた。そしてすぐに出せるように、と真っ白な布に包まれたままのホスチアや、ニンニクの花や葉を上着のポケットに入れた。ランタンにオイルを補充し明かりを灯すと、鞄を肩に提げ、ランタンを持った。伯爵はチェイテ城から拝借した二振りの剣を用意した。
ヴァン・ヘルシングは宿の人に朝まで外出してはいけないこと、誰も招き入れてはいけないことを伝え、二人は宿を後にした。宿を出るとヴァン・ヘルシングは早速宿の出入り口の隙間にもニンニクの花や葉を詰めた。
「気休めだがな……」
ヴァン・ヘルシングは肩をすくめながら呟くと、伯爵とともにチェイテ村の見回りを開始した。
ゼマンの話が広まったのか、行く所々にある民家の窓からは火の、明るい光が見えていた。
いつもなら伯爵はヴァン・ヘルシングのすぐ隣を歩いているのに、今は2メートルぐらい距離を取って歩いていた。ヴァン・ヘルシングは伯爵に問い掛けた。
「何で離れてるんだ?」
「ホスチアとニンニクが君の上着のポケットに入ってるからね。いつもは鞄の中だったから耐えられたが……」
伯爵の元気なさげな口調にヴァン・ヘルシングははっ、と申し訳ない表情を浮かべた。
「すまんっ。そうだったな……」
すると伯爵が慰めるように返す。
「まあ、その代わりに他の吸血鬼も君には近付けまいよ」
「……そうだな」
ヴァン・ヘルシングが少し寂しげな表情を見せたので、伯爵は話題を変えようと小さく息をついた。
「こたびの吸血鬼は、以前の俺よりも狡猾だ」
「以前?」
ヴァン・ヘルシングは首をかしげつつ伯爵を見上げた。
「17年前、君たちに退治される前の、俺のことだよ。今回の吸血鬼は死体たちに紛れ込んで身を潜めている。そうなると眠っている吸血鬼を探すのは容易ではない」
「ならバートリ・エルジェーベトが“活動”している時にしか機会がない、ということだな?」
「その通り」
伯爵はヴァン・ヘルシングに視線を向けたかと思うと、ニタリと口角を上げた。当のヴァン・ヘルシングは目をパチクリさせた。
「……何だ?」
「やはり、君とこうして諸国を往くのは楽しい」
伯爵の言葉にヴァン・ヘルシングはきまりが悪くなったのか、恥ずかしそうにそっぽを向いた。
「……左様で――」
その時、伯爵がピタリと足を止めたかと思えば、視線を左右にキョロキョロさせた。
「どうした?」
ヴァン・ヘルシングが問うと、伯爵は静かに答えた。
「お出ましのようだ」
ヴァン・ヘルシングは固唾を飲んだ。
二人はチェイテ村の北西へと急いだ。この道の先に例の屋敷がある。
ヴァン・ヘルシングはランタンを灯して足元に置いておくと、手にはニンニクの花、もう片方には点灯させてない懐中電灯を持っていた。その隣に伯爵が――少し離れて――両手に剣を携え、待っていました、と言わんばかりに仁王立ちしていた。
少しして伯爵が二振りの剣を構えた。ヴァン・ヘルシングは懐中電灯を点けると、道の先を照らした。暗闇が広がる道の向こう、懐中電灯の明かりに照らし出されたのはバートリ・エルジェーベトだった。エルジェーベトの姿はまさしく例の肖像画から出てきたように官能的で美しかった。
茶髪に、深紅の中世期のドレスを身にまとった彼女は、懐中電灯の明かりに照らされ、その目はキラリと輝き、肌は色白で陶器のようだ。頬は年頃の女性のようにふっくらとしている。吸血出来なかったのに何故か、以前遭遇した時より若々しく綺麗になっていたのだ。それに違和感を覚えた二人だったが、伯爵はそれ以外にも違和感を覚えていた。
……何故変身しない? 霧に化けた方が我々の目を欺けたというのに。
それなら、と伯爵がエルジェーベトに先に仕掛けようとした時だった。
「ねぇ、こちらへいらっしゃいな。エイブラハム」
エルジェーベトは両手をヴァン・ヘルシングへと伸ばし、甘美な、鐘のように響き渡る声で彼に呼び掛けた。伯爵はとっさに足を止めヴァン・ヘルシングに視線を向けた。ヴァン・ヘルシングは動揺した様子でエルジェーベトを見つめており、葛藤に顔を歪ませていた。それに追い打ちをかけるようにエルジェーベトが続ける。
「おいでなさいな。苦しいでしょう? 独り悲しく老いていくのは?」
ヴァン・ヘルシングは切ない表情を浮かべたかと思えば、手に持っていた懐中電灯やニンニクの花を手放してしまったのだ。そして心ここにあらずといった虚ろな表情で、一歩一歩とエルジェーベトの方へ足を踏み出す。それに驚きを隠せなかった伯爵は剣を落とすとすぐさまヴァン・ヘルシングに駆け寄り、抱きつくように引き留めた。
「駄目だ、エイブラハム……」
伯爵はマントでヴァン・ヘルシングを覆い隠すと、彼の耳元で優しく囁いた。
「……君は天寿を全うするのだろう? だから俺も受け入れることにしたのだ。その覚悟を無下にするというのかね……?」
「……ヴラド」
ヴァン・ヘルシングが虚ろな目で伯爵を見上げた。
「エイブラハム、またいばら姫のように“起こして”あげようか?」
耳元でそんなことを言われたヴァン・ヘルシングは、一気に覚醒したのか顔を真っ赤にさせ、うわっ! と悲鳴をあげた。
「起きた! 起きたぞっ!」
そう叫ぶとヴァン・ヘルシングは慌てて伯爵から離れた。
「危なかったっ……。また俺の純情が……」
ヴァン・ヘルシングは額の冷や汗を上着の袖でゴシッと拭いながらランタンを持ち上げると、エルジェーベトに向かって掲げた。エルジェーベトは美しい顔を悪鬼のように険しく歪ませると、眼光鋭い目つきで、伯爵に向かって低い声で言い放った。
「何故人間を守る? 妾と同じ吸血鬼のくせに」
伯爵は剣を拾い上げると、エルジェーベトに向き直り、答えた。
「人間、というよりは“この者”だから、だろうな」
伯爵はヴァン・ヘルシングを一瞥し、再度エルジェーベトに視線を戻すと、二振りの剣を構えた。
「“我々”は滅びなくてはいけない。もう過去の遺物なのだ!」
伯爵が勢いよく駆け出した。エルジェーベトの首目掛けて剣を振るった。だが、剣先が当たるか否かの寸前でエルジェーベトは身体を瞬時に反らし、かわしたのだ。エルジェーベトの、今の身軽な動きに、やはり変だ、とヴァン・ヘルシングは改めて思った。廃屋敷で遭った時のあの、ぎこちなく遅い動きは何だったのか? と。
……前回のは我々を油断させるための芝居か?
あの俊敏な、豹のように動く伯爵ですら未だにエルジェーベトに傷一つ与えられていなかった。エルジェーベトは伯爵の振るう剣を、ひらりと優雅に身をひるがえし、かわす。まるで伯爵が弄ばれているかのようだ。遠くから見ていることしか出来ないヴァン・ヘルシングは、内心歯がゆさを覚えた。
……助太刀したいが、どうやって……。
ヴァン・ヘルシングは上着のポケットを漁ると、あちっ! と悲鳴をあげ、手を引っ込めた。どうやらホスチアに直接触ってしまったのだろう。ヴァン・ヘルシングは、こんな時にっ……と愚痴をこぼしたが、はっ! と何かをひらめいたようで、両手を慎重にポケットに入れ、布に包まれているホスチアを取り出した。それを、なんのためらいもなく地面に置くと、布を広げ、布の四隅を摘み上げて風呂敷のように軽く結んだ。“ヴァン・ヘルシング特製ホスチア入りボール”の出来上がりだ。
ヴァン・ヘルシングは“ボール”を片手で上に放り投げたり、受け止めたりして重さを確かめると、伯爵とエルジェーベトの方を凝視した。二人とも人間業――人間ではないが――とは思えない素早さで攻撃をしたり、それを避けたりしていた。ヴァン・ヘルシングは深呼吸をすると、まるでクリケットのボウラーのように構えた。
……大学時代にクリケットぐらいはやってたんだ。絶対に当ててやる!
その時、伯爵の身体でエルジェーベトが隠れた。
「ヴラドっ! 退けっ!」
そう叫ぶのと同時にヴァン・ヘルシングは渾身の力を込めて“ボール”を投げ放った。ヴァン・ヘルシングの声と“ボール”の存在に気付いた伯爵がすっと横にずれた直後、“ボール”はエルジェーベトの顔ど真ん中に命中した。エルジェーベトに当たった“ボール”ははらりと結び目が解け、ホスチアが飛び散った。それがエルジェーベトの顔に当たった、刹那――。ジュッと肉が焼ける、生々しい音とともにエルジェーベトの鋭い断末魔が轟いた。
「ぎゃぁぁああっ!!」
エルジェーベトの叫び声に、夜の森に潜んでいた鳥たちが一斉に羽ばたきだした。
「よくもっ! あたしの顔がっ!」
エルジェーベトは悶絶しながら手で顔を覆い、その場にうずくまった。伯爵は剣を高く振り上げた。
「“チェックメイト”だ」
伯爵がそう言い放った次の瞬間、エルジェーベトはギロリと伯爵を見上げたのだ。伯爵は戸惑ったように、一瞬目を見開いた。エルジェーベトの顔は見るも無惨に赤くただれ、肖像画のような美しさはもうこれっぽっちもなかった。だが伯爵が一瞬の戸惑いを見せてしまったのは、醜くなってしまったエルジェーベトの顔が原因ではない。
……誰、だ――。
その一瞬の隙にエルジェーベトは霧に姿を変え、行方をくらましてしまった。
『絶対に復讐して、後悔させてやるっ!』
辺りにエルジェーベトの怒鳴り声が響き渡ったかと思いきや、すっと声が遠ざかっていく感じがした。その場に立ち尽くす伯爵の元にヴァン・ヘルシングが歩み寄ってきた。
「大丈夫か? まさかっ! お前にもホスチアが当たって――」
ヴァン・ヘルシングが慌てた様子で尋ねてきたので、伯爵は大丈夫だ、と静かに返した。そんな伯爵の表情は浮かない様子で、気になったヴァン・ヘルシングは首をかしげつつ質問した。
「何か気になることでもあったか?」
ヴァン・ヘルシングの問いに伯爵は夜空を見上げると呟くように答えた。
「あの吸血鬼……バートリ・エルジェーベトではない、かもしれない……」
伯爵の返答にヴァン・ヘルシングは度肝を抜いた。
「何だってっ!? じゃあ、お前が催眠術で聞いたのはっ……」
伯爵は納得いかない様子で眉を潜めた。
「あの吸血鬼は俺の催眠術に対して嘘をついたのだ。何とも狡猾だ」
ヴァン・ヘルシングは困惑気味に口元に手を置く。
「そうなると……あれは変身した姿で、俺たちはまだ、例の吸血鬼の素顔を知らない、ということか……」
すると伯爵は落胆したように肩を落とし、ヴァン・ヘルシングに向き直った。
「すまない。君がホスチアをぶつけた時に、一瞬見えた気がしたのだが……酷い有様でよく覚えておらん」
「だろうな……。敵ながら同情しそうになった」
ヴァン・ヘルシングは自身の頬を押さえながら言った。そんな彼の言葉に伯爵は、不満げに片方の眉を釣り上げた。
「やはり君、“眠っている”ようだね?」
「ん?」
目をパチクリさせるヴァン・ヘルシングの眼の前で伯爵は身を屈めると、彼の顔をズイッとのぞき込んできた。伯爵は少し、何かを考えている表情を浮かべたかと思いきや、姿を女――カタリーナに変えると、素早く背伸びをして顔を近付け、ヴァン・ヘルシングの唇に自身の唇をちょんと付けた。
「うわっ!」
ヴァン・ヘルシングはとっさの出来事に悲鳴をあげると、その場に尻もちをついてしまった。そんなヴァン・ヘルシングをカタリーナが面白おかしそうに見下ろしていた。
「ああ……。どうしても君のことを困らせてみたいと思ってしまう。何故だろうね?」
そう言いながらカタリーナはヴァン・ヘルシングに手を差し伸べた。
「……さあ、な?」
ヴァン・ヘルシングは不貞腐れたように返しながらカタリーナの手を取った。
「さて、エイブラハム。宿に戻ろう」
カタリーナの言葉にヴァン・ヘルシングは不安げな表情を見せるが、カタリーナは彼を安心させるように付け加えた。
「先ほど見回った時、殆どの家にニンニクがぶら下げられてあった。吸血鬼では、侵入は無理だね」
「そう、か」
ヴァン・ヘルシングは安堵したように息をついた。
※原典でヴァン・ヘルシングは、クリケット用のものと思われる鞄を持っていたので、クリケット経験者と思われる。
因みに原典作者、ブラム・ストーカー氏は大学時代にラグビーをやっていたとか。
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