番外編 みんなへの質問

とある日。

久しぶりの休暇なので、組織の自室に籠もり、床に寝そべりポテチをつまみながら漫画を読んでいた私。

コンコン

「ん? 成美かな」

ドアがノックされ、扉を開くと、そこに立っていたのは伊舞希だった。

「フユ。お前宛に大量の手紙が届いてるぞ」

「え?」

伊舞希は手提げバッグに入っている大量の手紙を私に見せつける。

「おっはー。あれ? どうしたんだ? こんなに大量の手紙」

「ちょうど良かった。成美、お前にも手紙が来ているぞ」

もう片方の手提げバッグを、成美に差し出す。

「あぁ……どうも」

成美はそれを受け取り、床に座り込む。

「では用が無くなったので、我は帰る」

そう言い残し、伊舞希は去っていった。

「うん。わざわざごめんね」

「フユ、これって、私達の質問じゃないか? ほら」

「……本当だ。よし、いい機会だし質問コーナーやるか!」

「おー話が綺麗に進むな」


1.お二人の出会いは?


「出会いかぁ。懐かしいね」

意外とシンプルな質問だったので、気が緩む。

「出会いは、たまたま育成機関に同期で入って、そこから仲良くなった感じだな」

「そうそう。成美ってば、皆と馴染めなかったからね〜」

「う、うるせぇ!」



2.好きな寿司の種類は?


「……随分コアな質問だね……」

私は寿司は食べるけど、そんなに行く頻度は多くないからなぁ……

「私は寿司好きだからいいと思うぞ。私はやっぱりマグロが好きだな」


好きな寿司


フユ エンガワ


芽亜李 たまご


ハル ネギトロ


ベガス 鉄火巻・かっぱ巻(作業しながらちまちま食べられるから)


岬 サーモン



3.特技教科と苦手教科は?


フユ「私は全部得意教科かな」


成美「得意教科は体育と英語だな。苦手教科は理系全般と音楽だ。……私音痴なんだよ……」


芽亜李「得意教科は数学と英語と理科ですね。苦手教科は体育です。跳び箱5段飛べません……。あと逆上がりも無理です……」


ハル「社会が得意! 暗記すればある程度は解けるから。国語と英語は苦手だよ」


岬「得意教科は……音楽と数学だな。こう見えて私、実は数検2級持ってるんだ。苦手教科は国語だ。私、長文見ると頭が痛くなって寝ちまうからな」



4.最近嬉しかった事を教えてください


フユ「近所に猫がいるんだけど、その子全然懐いてくれなかったんだよね。でも最近は私に懐いてくれるようになって、昨日は一緒に登校したんだ。うん。嬉しかった事はこれかな」


成美「この前仕事がオフの日に、たこ焼き食べに行ったら、おじさんがたこ焼き3つもサービスしてくれた事だな。めっちゃ美味かったぞ」


芽亜李「現在入手困難な本があるんですけど、たまたま入店した本屋で、運良く最後の一冊を購入出来たことですね。入手困難なだけあって、とても面白い小説でした」


ハル「友達とカラオケに行って、100点叩き出したこと! 友達もビックリしてたな〜」


岬「自販機でコーラ買ったら、なんと3連続でアタリが出た事。その時は金欠だったからジュース代が浮いて助かったぜ」


ベガス「プログラムの作業が一発で終わったことよぅ。プログラムって結構何度もやり直さないといけないんだけど、すぐ終わって助かったわぁ」



5.好きなユーチュー◯ーを教えてください


フユ「ユーチュー◯ーと言うより、ホロ◯イブ箱推し」


成美「はじめ◯ゃちょー」


芽亜李「ヒカ◯ン」


ハル「p◯様。」


岬「すと◯り」


ベガス「市岡◯気さん」



6.好きなアニメのジャンルは何ですか?


フユ「日常コメディー。いつも血にまみれた仕事をしてると、平和な成分を欲しちゃうんだよね」


成美「スポ根とバトルだな。かっこいいし」


芽亜李「音楽系ですね。……偶にリアルライブに参戦したりします」


ハル「異世界転生とかのファンタジーアニメ! 近年色んな種類の異世界転生があるから見るものに困らないのもいい!」


岬「グルメ系だ。あれを見て自分で作るのが楽しいんだ」


ベガス「アニメは……あんまり興味ないわぁ……。ごめんなさいねぇ」



7.好きな漫画のジャンルを教えてよ


フユ「百合かな。……え!? 最高だよね、百合って!? なんか人類の叡智の結晶みたいでさ! ね!?」


成美「ギャグ漫画。最近は児童漫画のギャグ漫画にも手を出してるけど、笑えるやつは本当に笑える」


芽亜李「基本漫画は読まないのですが……、強いて言うなら、学習まんがですね」


ハル「ラブコメ! いつかあんな彼氏欲しいなー!」


岬「……BLだよ! 文句あっか!?」


ベガス「少女漫画かしらねぇ。もう青春は終わったけど、絶対に三十路までにはいい男捕まえて結婚するんだからぁ!」



8.最近やってしまったことを懺悔してください


フユ「最近風呂に入らないでごめんなさい……(今日でなんと8日連続)」


成美「フユの家で風呂に入った時、毎回裸で家中うろついててすまん……」


芽亜李「学校の宿題、丸付けしなかったことをお詫び申し上げます……。学級委員長失格です……」


ハル「深夜にポテチ(大)を一袋まるまる食べてごめんなさい(尚、おでこにニキビができた模様)」


岬「ラーメン作ってるとき火を消し忘れて、危うく火事にしかけてすみません」


ベガス「寝ないでごめんなさい」



9.最近のマイブームを教えやがれください


フユ「仕事終わりに一人でゲームセンターに寄って、夜な夜なコインゲームとかアーケードゲームすること。時間を気にしないで遊べるし楽しいよ」


成美「近所のガキどもとデュ◯マする事だな。一緒に遊んでると、細かい事なんて気にしなくなるしな。この前はガキどもと一緒にカードパック買いに行ったぞ」


芽亜李「早朝のランニングです。健康にもいいし、体力作りにもなるので一石二鳥です」


ハル「サウナに行くことっスね。お肌にもいいし!」


岬「ラーメン屋巡りだ。普段と違う味や雰囲気が楽しめていいんだよな」


ベガス「フユちゃんを愛でることぉ。とっても可愛くて止められないわぁ」



10.特技は?


フユ「クレーンゲーム。最近景品取りすぎて置く場所無いから控えているけどね……」


成美「カードゲーム」


芽亜李「暗算です(現在、10桁×10桁の計算が5秒で出来る)」


ハル「メイク」


岬「ラーメン作り」


ベガス「機械いじり」




「これで全部かな」

手紙を封筒に戻し、床にトントンとし綺麗に揃える。

「結構な数の質問来てたな。面白かったな」

「そうだね。さて、じゃあ私は読書の続きでもしようかな」

床に寝そべり、近くにあった漫画を手に取り1ページ目を開く。

1行目を読もうとした瞬間、携帯のメール着信音が鳴った。

「ん? なんだろ」

メールを開く。

『第6銃撃部隊と第1剣豪部隊が危険な模様。至急、ロイヤルファミリーの応援を求める』

どうやらお呼び出しの連絡らしい。

「はぁ……。仕方ない。行きますかね」

クローゼットからコートを取り出し、羽織る。

「フユ。私も行くぞ」

「あんたロイヤルファミリーじゃないでしょ」

「フユが危険なら、私も付いて行くさ」

「……はいはい。足手まといにはならないでね」

「う、うるせぇ! とっとと行くぞ!」

「そうだね。……さぁ、『Let’s party time』」

部屋の窓を開け、月明かりに照らされながら、私達は夜の世界へ飛び出した。

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