きらきらひかる
きらきらひかる おそらのほしよ
まばたきしては みんなをみてる
星がみんなを、見てる。
そんなことあるだろうか。何億年前に光ったものを今見ているのに。
赤く燃える空に、星が輝き始めてきた。
電車が、大勢のひとを載せて来る。
座るところはどこもなかったので、仕方なく立ち、家路につくとしよう。
すると、隣に立った人が声をかけてきた。
先程ぶつかってしまった少年だった。
恥ずかしそうに口に出したのは
「あの、バッグについてるキーホルダーって魔法少女☆匿名ちゃんですか?」
私の好きなアニメだから、キーホルダーを付けていた。
幼少期に流行ったアニメ、親の目がないところで隠れてみていた。
今は覚えている人は少ないだろう。
「そうです、けど」
「僕も好きなんです、男なのに普通じゃないですよね、はは」
彼はいう。
私は考える前にいってしまった。
「男の子でもいいと思いますよ、関係ないし、」
自分の中では、考えていないことをいった。
関係ない、それが普通?
彼が微笑む。
自分でもドキドキしてしまっていた。
自分がこんなことを言えて、こんなことが言えたなんて。
関係、ないんだって。
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