ゆるる、言の葉
帰る。
歩きたくない。
家、やだ。
やめたい。死にたい。
短絡的な言葉ばかり浮かんでくる。
ツイッターでつぶやく。誰も見ていないのに。
スマホに愚痴を書き込むのに、夢中になってしまい、誰かにぶつかってしまった。
背の高い、男の子。
県で有名な、進学校の制服を着ている。
「あ、あ、すみません!大丈夫ですか?」
多分今日初めて声に出した言葉だ。
彼は黙り、私を見つめる。
「大丈夫です。こちらこそすいません。」
といった。
彼と別れた。もう一生ぶつからないように祈った。
あれだけで、体力を使ってしまったからだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます