ゆるる、言の葉









帰る。




歩きたくない。




家、やだ。





やめたい。死にたい。





短絡的な言葉ばかり浮かんでくる。


ツイッターでつぶやく。誰も見ていないのに。




スマホに愚痴を書き込むのに、夢中になってしまい、誰かにぶつかってしまった。






背の高い、男の子。




県で有名な、進学校の制服を着ている。



「あ、あ、すみません!大丈夫ですか?」



多分今日初めて声に出した言葉だ。





彼は黙り、私を見つめる。



「大丈夫です。こちらこそすいません。」



といった。







彼と別れた。もう一生ぶつからないように祈った。


あれだけで、体力を使ってしまったからだ。

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