第2話 即死ゲームを添えて
明るい音楽がなる。
どうやら俺はゲームの最初に画面(場所)に戻されたようだ。
あの突進してくるNPC集団には覚えがある。
触れたらゲームオーバーになる避けゲーだ。だけど、このゲームはRPGのはずだ。
何かが、ある。
俺は好奇心に駆られて、「すり抜け」する前に戻る事にした。簡単セーブっていいな。どんな状況でもやり直せる。
「……さっきのぼったくり道具屋の前か…」
あたりを見ると、世界観にそぐわない自動販売機があった。
飲み物が売ってあるらしい。そうだ喉が渇いたな…一本100ゴールドでさっきの称号による価格変動の影響は受けてないらしい。
俺は自販機の飲み物のボタンを押そうと、した。
おかしい水
温かいコーラ
具なしおでん缶
化粧水
下水
「なんじゃこりゃああ!」
叫びたくもなる。まともな飲み物が温かいコーラしかない。あと飲んだらアウトな物まで混じってる。ふざけてる。
まあ、まあ金はあるからな。
アイテムコンプ的にも買っといてやるか。
ただ、下水を買った瞬間下水道にワープしたわけだが。
「なんつートラップだ…」
街の住民の話もろくに聞かずにいたからこうなった。だが面倒くさい。、「番号管理」で話を聞いた事に知ればいいと。自分の目の前にデバック画面を出した。
ここに「住民と全員話をする」みたいなを探しスイッチ押せば..…
「ミーアキャット」「横向く」「通販番組」
「スッキリワイパー」「一万五千」
備考欄を買い物メモに使っているのか、どこにどれのスイッチが格納してあるのかわからない。
全部を流してむても、ない。こんな場合の奥の手段は「エンディング」って書かれているスイッチだ。それさえおんにすれば早々とクリアができるからな…。
しかし、俺は真っ当には絶対クリアしない。なぜなら面倒だからだ。
レベルはいつもmax資金もmaxにして大体始める。レベル上げ面倒じゃん、最初からサクサク進めるのいいじゃん。
卑怯?腰抜け?ゲームは楽しんだもの勝ちでしょ。チート使ってクリアする事に不快を感じる奴らから文句をしょっちゅう言われてたが、真面目くんたちと違って不真面目だから。好き勝手楽しんで何が悪い。
さて、謎ダンジョンに飛ばされたわけだが、どう脱出しようか…
そして目の前にはいかにも怪しい床。トラップが仕掛けられて居るのは確実。ここは「すり抜け」を使い、怪しい床を歩いていく。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます