第33話
薬師丸は、手紙を持って通っていた高校へ向かった。
そんな薬師丸を心配して赤星は後をつけるように薬師丸の高校へ向かった。
薬師丸は高校の正門に入り、手紙に書いてあった集合場所である体育館へ向かった。中に入ると、誰もいなく生徒や教師が座る椅子もなくがらんとしていた。不審に思った薬師丸は扉へ走ったが、体育館の扉は全て閉められ、体育館の中は真っ暗になった。
「まさか」
薬師丸が気づくのは遅かった。
すると、体育館に電気がつき、中から薬師丸の担任教師だった石塚が出てきた
「ハッハッハッハ!薬師丸!いや、三波伸介と呼んだほうがいいか」
「石塚先生…どうしてその名前を⁉︎まさか先生アクロポリスに入ったんすか⁉︎」
「まぁ、そういう事だ〜」
「どうして!」
「TVでお前が映ってたのを見て少年院から出てこんな程度が低いところにいるお前が可哀想だから鍛え直さないといけないと思ってお前を呼んだんだ!」
石塚はバカにするように言うと
「8人のスターは、そんなのじゃない!」
薬師丸は叫んだ。
その頃、赤星は体育館へたどり着いたが、中の異変に気づき扉を開けようとしたが、中々開かず強くノックをしながら
「三波!三波!いるんだろ!大丈夫か!」
と叫んだ。
赤星に気づいた石塚は舌打ちをした。
薬師丸は赤星の声を聞いて
「裕次郎さん!さーせん!捕まったっす!」
薬師丸の声を聞いた赤星は
「俺、そうなるんじゃないかと心配してきたんだよ!今助けるからな!」
赤星は近くにあった野球のバットで扉を破壊し、中に入った。
「三波!」
「裕次郎さん!」
赤星の姿を見て石塚は舌打ちをし、
「石原裕次郎か〜。今、俺はコイツを鍛えようとしてんだ!邪魔するな!」
「鍛える?話の一部を聞く限りだとそんな感じはしなかったなー」
「少年院から出て更生したかと思ったらまさかこんな程度の低い事をしてるなんて!情けないぞ!三波伸介!悩んだ俺は、教育に関するセミナーで甲斐憲司様に出会った。甲斐憲司様は三波伸介を8人のスターから引きずり下ろせと命じられて今日に至った」
「俺は8人のスターを止めない!アクロポリスが解体するまでは!」
「ハッハッハ!やってみろ!」
石塚は高笑いすると薬師丸の髪を鷲掴みした。
だが、薬師丸は石塚の腕を掴み、
「俺らを馬鹿にするな!」
叫ぶと石塚の頭に頭突きした。
「三波!他の奴らに連絡取ったからもう少しの辛抱だ!それまで俺、加勢する!」
赤星は手錠を出して石塚の腕を掴んだが、手錠を持っているほうの腕を振り払われた。
それから10分後、他のメンバーが到着した。
「遅えよ」
赤星はそう言うと
「すまん」
島はそう答えた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます