第34話

 島達に気づいた石塚は舌打ちをし、

「他の奴も来てたか」

 赤星は石塚の前に立ち、

「先生、いやアンタは先生じゃないな」

「なんだと⁉︎」

「三波を解放しろ!もうアンタの知ってる三波じゃないから」

 薬師丸は赤星のところに駆け寄り

「裕次郎さん!皆!」

「三波!安心しろ!俺達がついてるから!」

 すると、長曾我部と紅が60代ぐらいの男と共に体育館へ入ってきた。

 石塚は男の姿を見てギョッとした。

「校長先生…」

 校長と呼ばれた男は

「石塚先生、私はがっかりしました。元教え子を監禁してハラスメントして…。今日限りで貴方をクビにします。いや、刑務所でよく頭を冷やして下さい」

 そう校長が冷たく言うと島と蟹川が石塚の腕を掴み、赤星が手錠をかけた。

 そして、石塚の身柄を警察に引き渡した。その際、石塚は

「覚えてろ!8人のスター!甲斐憲司様がいつかお前らを殺すからな!」

 と気が狂ったように叫んだ。







 石塚に逮捕されてからも薬師丸は必死に勉強していた。

 その姿を見た赤星は再び

「薬師丸、また同じ質問して悪いんだが、前に薬師丸は勉強をして大学に行きたいって言ってたじゃん!結局大学で何を学びたいんだ?」

 薬師丸は笑顔で

「答えはもう出たっす」

「何?」

「教師っす!」

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