第10話

 アパートで、女性が夫をナイフで刺し、暴れていると通報が8人のスターは警察と共に向かった。

 8人のスターが、現場に着いた時にはもう夫は死亡していた。夫の死体を見た小夜は、過呼吸を起こしてしまった。

「ひばりさん!」

 側にいた紅が小夜の体を支え、

「夏目さん!美空さんと一緒に外に出なさい!」

 桜田の指示で外に出た。

 夫を刺した女は赤星と島が取り押さえられた。


 その後、病院に運ばれた小夜は病院のベッドで休んでいた。

 医師との話を終えた桜田は病室を訪れ、小夜に大した事はない事を伝えた。

「ご心配おかけしてすみません」

 小夜が謝ると

「大丈夫だよ。早く帰ろう。皆待ってるよ」

 桜田が優しく言うと

「ありがとうございます」

 小夜は頭を下げた。


 小夜はシェアハウスに帰り、他のメンバーに謝罪したが、

「過呼吸起こした時は心配したぞ」

「今日はゆっくり休め」

「花見!安心したぞ」

「一時はどうなるかと…」

「無事でよかった」

「今日の家事当番は俺が代わりにやるんで」

「今日は休んでください」

 各々励ましの言葉をかけられ、

「ありがとうございます。明日もよろしくお願いします」

 小夜はお礼を言うと自室へ戻った。


 翌日、昨日の女が夫の不倫が原因で殺傷したと8人のスターと桜田は警察から聞いた。また、女は夫を殺傷する数時間前、夫の不倫相手の若い女も殺した。

「ドロドロだな…」

 赤星は引いた。

「なぁ、花見もそうだろ?」

 赤星に話を振られたが、小夜は何も返事が出来ず顔が真っ青になり始めた。

「おい!どうしたんだよ」

「赤星、昨日あんなんだったからそっとしてあげな。それに顔色悪そうだし…」

 島が赤星を止めた。

 赤星と島がそうやりとりしている最中、小夜は

「ごめんなさい」

 そう言って小走りで去った。

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