第2話
「8人のスター?何ですか?」
赤星と同じぐらいの年齢の男が聞いた。
「おっと…。失礼。君達を呼び出したのは、ある組織を解体してほしいからなんだよ」
桜田がそう説明すると
「ある組織?」
若い女が聞いた。
「そう!その名はアクロポリス…」
一同は驚いた。
アクロポリスとは、過去に殺人、テロ事件などを起こし、度々世間を騒がせた犯罪組織であるからだ。
「アクロポリスってあの…」
赤星と同じような年齢のもう1人の男は呆然とした。
「アクロポリスを解体しろと…」
もの静かそうな男は言った。
「そう!」
「けど、我々で大丈夫でしょうか?」
端正な顔立ちの男は不安になりながら聞いた。
「これから君らは訓練をする。だから大丈夫」
「訓練っすか?なんだかなー」
茶髪の少年はだるそうに言った。
「訓練すれば大丈夫だから不安にならないでほしい。後、これから君ら8人のスターは今後この偽名を使って任務にあたってほしい」
「偽名?任務?」
優しそうな顔をした少女は聞いた。
「そう!君らの中には犯罪を犯した者もいるその名前を使うとまずい場合があるからだ。それにアクロポリスと無関係の任務も入る予定だ」
桜田は話終えると
「赤星新!」
「はい!」
赤星が返事をすると
「君はこれから石原裕次郎と名乗っていくように。それから島春馬!」
赤星と同じような年齢の男にそう言うと
「君は三船敏郎と名乗るように」
「はい!」
「花見小夜!君は美空ひばりと」
「はい」
若い女は返事した。
「蟹川空一!君は勝新太郎と名乗るように」
「はい」
赤星と同じような年齢のもう1人の男は返事をした。
「月島陽!君は坂本九と名乗るように」
「はい」
若い男は返事した。
「長曾我部寛!君は林家三平と名乗るように」
「はい」
端正な顔立ちの男は返事をした。
「薬師丸明照!君は三波伸介と名乗るように」
「はーい」
茶髪の少年は返事した。
「最後は、
「はい」
優しそうな顔の少女は返事した。
「君達はもう気づいていると思うが、今の名前は昭和に活躍したスターの名前だ」
桜田がそう説明すると
「なるほど…。だから8人のスター」
蟹川はそう言うと
「今の方々はもう亡くなっている。だから敢えてその名前に…」
長曾我部は考えながら言った。
「まぁ、そう解釈して正解だ。という訳で、8人のスター!君らの荷物はさっき刑務所や自宅から届いた。今日はゆっくり休んで明日から頑張ろう」
桜田はそう言うと1人1人に部屋を案内した。
赤星は桜田に言われた通り部屋でゆっくり休んだ。
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