第10話 コミカライズ!
わたしは小さいころから絵を描くのが大好きでした。
将来の夢は漫画家で、中学・高校と漫画部に入って、漫画を描いていました。
あの頃はアナログしかなかったので、一通り漫画に必要な道具は持っていました。
(今もスクリーントーンが100枚近くあるのですが、どうしましょう。誰か欲しい方に差し上げたいくらい。コレクター気質なもので、未使用品もたくさんあります)
今はデジタル作画が主流で、枠線引きもトーン張りもちょちょいとできるし、レイヤー機能で下描きの線画は一発で消せるし、パースも自動でとってくれる。
神様ですか。わたし、網掛けとかめっちゃ練習したなあ。Gペンと丸ペンの使い分けとか。墨がぼたっと原稿用紙の上に落ちたり。修正液にはめっちゃお世話になりました。
さて、わたしのアナログ思い出話はこの辺で。
漫画を描いていて、某月刊少女漫画誌に投稿したりして。結果は万年Aクラスだったので、漫画家の夢はすぱっと諦めました。
そして月日が流れ、カクヨムコンで『わたしの処女をもらってもらったその後。』がコミックウォーカー賞を受賞。
また、『旦那サマ、そろそろ離婚しませんか?』という、お月様で連載していた作品にコミカライズの打診が来ました。
さらには担当さんの尽力で『黒狼王と白銀の贄姫』もコミカライズ決定。
(すごい回り道をして小説書くようになって、まさか漫画に携われることになるとは。人生何が起こるか分かりません)
コミカライズで作者がすることといえば、ひたすら待つことでしょうか。
完結作品のため、わたしがすることはほぼなくて。
作画担当の漫画家さんを探すのも、打ち合わせをするのも編集さんのお仕事なので、基本的にわたしは待っているだけです。
最初の打ち合わせの時に世界観などをお話して、そのあと漫画家さんが決まりましたの連絡を受け、上がってきたキャラクターデザインを確認。
いただくキャラデザにぴょんぴょん飛び跳ねていました。
みんな可愛い!!
小説とは違い、登場人物全員にキャラデザがつくんです!!
控えめに言っても最高。なにこれ、どんなご褒美ですか??
キャラデザの時に、イメージを伝えるために写真資料を揃えたり、担当さんを通じてくる質問に答えたり。
わた処女もすでに原稿を拝読しているのですが、こちらは現代ものということで、キャラデザの時に、登場人物のイメージに合うようなファッションのURLを担当さんん送りました。
更科課長のスーツはこういう感じがいいなあとか。
心愛ちゃんはやっぱり赤文字系ファッション誌の可愛い系OLだよね!!とか。
そして美咲ちゃんにはわたしも大好きなア〇ページュ系ブランドのURLを混ぜておきました。
現代ものを書くとき悩ましいのが男性の服装です。
わたしの書いているジャンルなら、スーツはもれなくスリーピースにしておけば問題はないのですが、私服となるとそうも言えないので。
毎回WEBを彷徨い、お出かけのついでに百貨店の男性フロアをふらふらしています。有楽町と新宿の某百貨店にはお世話になっています。
カクヨムコン6で特別賞とコミカライズ賞をW受賞したわた処女。
Wで受賞した場合、どうなるの?? と疑問に思う方もいらっしゃると思うので、ちょこっと裏事情。
わたしも疑問だったのですが、早い段階でMW文庫の担当さんが窓口になることが決定しました。
なのでわたし、わた処女については漫画レーベルさんの担当さんとは連絡を取り合ったことはありません。
黒狼王も同じです。
なので漫画編集さんと直接やり取りしているのはそろ離婚だけです。
キャラデザが決まればネームが届いて、そのあとは完成原稿が送られてきます。
正直、原作者がどこまで口を出していいものかさっぱり分からないので、基本的にはコミック編集部さんにお任せしています。
上がってくるネームが素晴らしいので一読者として楽しんでいます。
一人先行配信状態で漫画読んで、今回もヒロイン可愛い!という感想を担当さんに送っています。
三作品ともコミカライズが決まった時期は違うのに同じ月に連載開始するミラクルすごい
そろ離婚はすでに先行配信が始まったので、ついに漫画原作者デビューしました。
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