第8話 書店に本が並んだ日

改稿と校正が終わり、無事校了しますと、発売日に向けて印刷されて

見本誌が自宅に届きます。


たぶんわたしの中では見本誌到着の日が一番にテンションが高いです。

いつも書店で手に取る装丁の本に、自分の作品が……。

うわ、すごい。これ本当のことだ。

うわー、うわー

ごろごろ


みたいににやにやしながら転がっています。

フェアリーキスさんは見本誌と一緒にサイン本用の本も届くので、自宅に同人誌が届いたみたいになってます(大多数の人は直接搬入しますよね。わたしは弱小サークルだったので持参していました)


まさかうちの子たちがMW文庫さんのフォーマットで書籍化……

こんな未来、読者として作品を追いかけていた頃には考えもしませんでした。

人生何が起こるか分かりませんね。

しかも続刊までしちゃいます。(現在2巻の再ゲラチェック中)


MW文庫さんといえば、背表紙の色作者さんによって違うじゃないですか。

あれ、選べます。というか、何色がいいですか。と聞かれました。

担当さんによって違うのかは分からないのですが、わたしは何色にしますか、と聞かれました。

しかも、数値で聞かれたので慌ててフォトショを立ち上げ、どうしようかと悩み今の色に落ち着いた……というか、もう少し薄い色を指定したつもりだったのですが、PC画面で見る色と刷り上がった色はまた違うという


そういえば、同人誌出している作家さん(イラスト本とか)、印刷色が濃かったとか呟いていることあったなあ、と見本誌が届いて思い出しました。


PC画面によって同じ黄色でも色味が全然違うとか。

うん、好きな絵描きさんが言ってた。


ちなみにこの色、変更はできないそうで。

黒狼王はともかく、次のわた処女はパステル色がよかったとか、後の祭りですよね。

高岡未来、MW文庫の背表紙はずっと青色です。


さて、背表紙思い出話はともかくとして。


見本誌を抱きかかえて家でごろんごろんしているといつの間にか本の発売日がやってきます。


都内でわたしが知っているお店、最速発売がが公式アナウンスの2日前。

地元の書店だと1日前。最近TLやWEB書籍化メインのレーベルさんは発売日があってないようなものなのか、早めに並べてくれます。(読者としてありがたい)


わたしはJREポイント勢なので、できるだけ最寄り駅の書店で買いたい派なのですが、好きな作家さんの本は早ければ早いほどに手に入れたい。

そうするとポイントが楽〇カードしかつかない書店……。そして200円で1ポイント。


でも、最寄り駅に夕方ついても売り切れいている可能性あるし、そもそも入荷しない可能性も……。などと考えると、毎回どこで本をお迎えするか問題が発生します。


実際、最寄り駅の書店、魔力なし令嬢入荷しなかった……。

(新刊の塩対応は入荷しました。どうして月によって入れたり入れなかったりするんだろう。やっぱり買い支え大切ですね)


自分の作品が書店に並ぶのは、なにか不思議というか。

うわー、売ってる。

というシンプルな感想でしょうか。

ピークが見本誌到着だからでしょう。


というか、書店に並ぶと今度は売れるかどうか問題が……。

嬉しいというより売り上げのほうで胃がキリキリします。

でもやっぱり新刊の棚に自分の本が並ぶのは嬉しいので、エキナカの書店さんに通勤前に見に行ったりしています。


そして、塩対応発売の時。

ついに目撃してしまったのです!!


自分の作品を手に取って、レジまで持っていってくださった神様のようなお方の姿を!


6作目にして初めて目にしたので、本当にドキドキしました。

最初、塩対応を手に取ってあらすじを読んで、一度戻して。

他の新刊も同じようにあらすじチェックされてて。

そして、もう一度塩対応を手に取ってくださったー!! もう一冊手に取り、そのままレジへ。


「それ書いたのわたしですぅぅ!!」と突撃したいくらい、おかしなテンションになりました。

めちゃくちゃ嬉しかったです。


本当に読者さんいらっしゃるんだ……。

と、改めて実感しました。


本当にありがとうございます。

塩対応は初めての書き下ろしで、読者さんの反応なしのまま書籍になったので本当に発売日前は緊張していました。


一応ランキングなどを見るとそこそこ健闘しているみたいで、ホッとしています。


発売日前の胃のキリキリは何回でも同じだと思います。

9月22日の買わ恋本配信、10月25日の黒狼王2巻発売……。

きっと緊張で胃がきりきりしています。



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