第10話
「 ガキのくせにこの俺様とやろうってーのか?上等だあ! 」
「 いかん、ケント、やめるのじゃ!」
「 お爺さんを愚弄したやつを許すわけにはいかない! 」
「 兵士と戦うなんて無茶じゃ、それに正当防衛で本当に処刑されてしまう!だから、やめるのじゃ! 」
「 おまえら何をごちゃごちゃ言ってやがる、そんなに俺様とやりたいなら相手になってやろうか? 」
一触即発の状態の中、銀色に光る鎧を着たやつが白い馬から降りてきた。
「
「 あ!はい、この子供が徴集の邪魔をするもので、ちょっと注意をしておりました 」
「
銀色のやつはゆっくりと俺に近づいて来る。
顔を近づけ、俺のことを舐めるように見ながら何かをぶつぶつ言い始めた。
「
この匂いは…
銀色のやつは不気味な笑い声と、嗅いだ事のない甘い香りを残し、お大男の方へ戻っていった。
「 おい!ラファエル! 」
「 はい、なんでございございましょうか? 」
「 あの坊やと遊んでみたい 」
「 え!?今、なんと申されました? 」
「 ふッ・・おまえの耳は飾り物か!?、あの少年と一戦交えたいと……そう言ったのだ… 」
「 お言葉ではございますが、あのような子供を相手に貴方様のようなお方がお手を汚すなどとは、もってのほかにございます ここは我々小職にお任せ下さいますよう・・・ 」
「 黙れッ!つべこべ言わずに早く用意しろ!これはオレの命令だ!それとも、おまえの首で遊んでやってもいいんだぞ・・・ふふふ・ 」
「 あ・・は、はい!申し訳ございません!、しょ!承知致しました!た、只今準備を!・・ 」
あの背の高い奴が銀色の奴にぺこぺこしている。
「 お爺さん、あの銀色の奴は? 」
「 さぁ・・ワシにもわからんが相当な身分の方じゃろう・あの白い馬のことは聞いた事がある 」
「 白い馬? 」
「 国王が認めたもののみ使用できる馬じゃ、それも剣の頂点を極めた者のみ許されると聞いた覚えがある 」
「 それじゃあ・・」
「
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