第7話
「
爺さんは呪文を唱えながら、美味しそうにその塊を食べている。
この小さな槍と刀みたいなものは、食べる時に使うものだったのか?
「
俺も同じように槍と刀を使いそれをお口に入れてみる。
「 これは!? 」
なんて言っていいかわからないくらい美味い!
お爺さんが言っていた呪文だけど、たしか…でりしゃす?とか、そんなふうに聞こえた。
もしかしたら、美味、と言いたかったのだろうか
お爺さんは俺を見て笑っている。
「
野菜らしいものが入った汁を飲み干すと、お爺さんは人差し指を立てて、お口にクロスさせた。
「
内緒?…
何を言ってるのかさっぱりわからなかったが、どうやらこのお爺さん、悪い人ではなさそうだ。
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