第6話


「 ヴ イジョイシおいで 」


何かを言いながらお爺さんは手招きをしている。


どうやら俺のことを呼んでいるらしい。


寝床から起き上がり近づいてゆくと、お爺さんが座っているのと同じ、木で出来た台のような物に座らせられた。


もうひとつの大きな木でできた台の上には、今までに見た事のない、とても小さな槍と刀が置いてあった。


「 アジヴゥファンお腹、空いてるじゃろ? 」


おまじないのような言葉を発しながら、お爺さんは小さな槍と刀を手にした。


まさか…このお爺さん・・俺を!


「 シブプレィモズィさあ、たべなさい 」


身の危険を感じ、反射的に台から立ちあがると、大きな台の上にあった別の武器を持ち、爺さんの様子を伺いながら身がまえた。


「 ケレルプブレムどうかしたのか? 」


お爺さんは不思議そうな顔をしながら、左手の槍でお皿の上の赤黒い塊のような物に突き刺した。


…?


そして、右手の刀で塊を切り裂くと


槍に刺さったそれを、お口に持っていきパクッと食べたのだ。

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