第59話 ノート

 わたくしがそのノートを発見したのは、が終末ホスピスへ入所する時だった。


 入所準備のために着替えや貴重品を用意している時、机の奥から古いビスケットの缶が出てきた。缶の中には古い手紙の束と一枚の写真、3冊の大学ノートが入っていた。


 写真には1人の少女が写っていた。手紙はその写真の少女から送られて来た物らしかった。



少女の名前は姓は違うが母と同じ名であった…



 3冊のノートにはに対して今までに起こった出来事が書いてあった。ノートの文章は散文的で、短く箇条書きになっていた。字体は色々でキレイな字で書いてある物や、罫線を無視して様々な大きさの字で書いてある物もあった。走り書きで判別不能な文章もあった。


 わたくしはこのノートを自宅に持ち帰り、読んでみる事にした。


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