発症療養編
第35話 新たな出会い
彼は高校3年生になった。
彼は来たるべき大学受験に対して、何の考えも対策もしていなかった。
「もし一浪しても予備校に通えば、どーにかなるだろう」
彼はそんな甘い考えしか持っていなかった。
彼は部長を退任したが、理学部には在籍を続けていた。
しかし、彼は新部長に遠慮をしてあまり部室には顔を出さなかった。
その代わりに「生物部」に出入りをする様になった。
生物部は文化祭では活躍したが、殆ど新入部員が入らず3年生しか部員がいなかった。
残った部員も殆どが理学部と掛け持ちで「理学部の隠居部屋」になっていた。
部長のヤツは受験勉強のため、殆ど部室に姿を現さなかった。
彼は同志やアイツら4・5人の部員達と放課後、生物室で塾や予備校の時間まで雑談することが多くなった。
生物部のメンバーに一人、理学部員で無い女子がいた。
「彼女」は理学部兼生物部員の友達に誘われて、生物部に出入りする様になったのだ。
彼女との出会いが、彼のこころを大きく狂わすことになる・・・
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます