第13話 決行
文化祭が終わって一か月程過ぎた頃、彼はあの人への手紙を書いていた。
彼はあの人に直接に会って告白する勇気は無かった。
彼は直接告白してあの人に断られた時は、衝撃で二度と立ち直ることは出来ないと思っていた。
手紙なら返事は少し後になるのでその間にこころの覚悟が出来ると、彼は考えていた・・・
手紙の1枚目には、事務的にハイキングの案内を書いていただけであった。
「中学校生活の思いで作りに、今度の日曜日に隣の市の○○山へハイキングへ行きませんか?」
2枚目には、「好きです!好きです!大好きです!」と一行だけ・・・・
彼はあの人に直接手紙を渡すことも出来なかった。
ある日曜日に彼は、予め調べていたあの人の自宅の周りを何度も何度も周っていた。
そしてやっと勇気を出して、彼は手紙をあの人の自宅の郵便受けに投函したのだった・・・
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