第12話 確信

彼はあの人に対して湧き上る「特別な感情」を「恋」だと確信していた。

「あの人が好きだ!」と思う感情を、彼は抑えることが出来なくなっていた。



あの人の姿を見ると、彼の胸の鼓動は激しく高鳴る様になった。

あの人と目を合わすと、彼の顔は赤面してしまいそうになっていた。

だから彼は、あの人と直接会うことを避けようと行動する様になっていった。


その反面「何時までもあの人の姿を見ていたい!」と、もう一つの感情も湧き上り、何時度と無く彼はあの人の後姿を尾行をする様にもなっていった。


修学旅行の自由行動の時、彼は待ち伏せをしてあの人の姿を盗み撮りもしていた。



真夜中の布団の中で、彼はあの人の名前を何度も叫び続ける日が多くなっていった・・・



彼は「直接会いたくない」と「姿を見ていたい」の2つの感情を解決するために、

ついにあの人に告白する事を決心した。



あの人が彼を嫌ってはいないと、彼はしていた・・・

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