第11話 正しい努力
演劇祭の後も、彼は照明係として演劇部を手伝うことになった。
また、あの人と一緒にいる時間が出来たのだ!
あの人にとって秋の文化祭が最後の舞台になる。
やはり、あの人は主役の少年の役であった。
彼は講堂の2階にある照明器の後ろで芝居の練習を観ていた。
演劇部顧問の指導は厳しかった。
あの人には特に厳しく指導をしていた。
あの人はその厳しい指導を真正面から受け止めて、次々と演技に生かしていった。
あの人の素晴らしい演技はこの指導と努力によって出来上がっていたことを彼は感じていた。
文化祭当日、照明係として舞台に参加していた彼は、あの人の演技に見惚れてしまい暗転のタイミングを見落とすミスを犯してしまった!
彼は何とか誤魔化して、無事に芝居を終了することが出来たのだった。
芝居が終わった後、あの人は彼に労いの言葉をかけてくれた。
これで、またあの人との接点が無くなってしまった・・・
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