第3話 アリエンティー

夢を見てる。そう、実感する事はたまにあると思う。


そう、今俺は夢を見ています。

なぜ実感できたかって?

そりゃー神崎と抱き合ってチョメチョメしてるからさ。いつの間にかベンチに座って寝てしまったらしい。起きないとなーなんて思いながらも、美少女と抱き合ってチョメチョメしてる夢なんてそう見れないからもう少し堪能したい。



「神崎、好きだぜ」


夢の中の俺はそう呟いている。


目の前の神崎は顔を赤らめて俺の愛の囁きに返事をしてくれる。


「私も好き」


あぁ、なんて幸せなんだろう。


この時間が一生続けばいいのに。。。



「変態さん、変態さん、気色悪い寝言が漏れてる。起きて。」


んぁ?神崎の声が脳内から聞こえる。。。


徐々に俺は覚醒していった。


目を開けるとそこには夢で出てきた美少女が....



「神崎すきだぁぁぁあ」


「まじきしょい」



その言葉を聞いた瞬間覚醒した。。


そこには心底ゴミを見るような目で神崎(リアル)が立っていた。


「うわわわわわ神崎?!?!!」


やば?!寝ぼけてやべぇこと言った気がする!


どうしよう、謝罪どころか告白みたいなことしちまった!!


「変態さん、私の事好きなの?まじきしょいんですけど」


「ちょっと、待ってくれ、俺は寝ぼけてただけで夢の中だと思って....」


いい切る前に神崎が口を開いた


「私の夢を見てた???は??変態さんあれだけ私の事を言っておいて私のゆめを見てた??」


詰みってこういうことを言うんだな。。。


もういっそ開き直るか。



「ごめん!!昨日ことは本当に悪いと思ってる!!だけど、神崎を好きになってしまったんだ!!自分勝手だな!って思ってる。勝手に神崎を傷つけて好きだと言ってる!おかしいと自分でも思うよ....」



俺の必死さが伝わったのか、神崎は顎に手を当てて思案してる。


そのポーズすら可愛い。


「分かりました、謝罪は受け入れます。でも貴方が罵られて興奮する変態だとは今でも思ってますが、昨日のことは水に流します。先程の好きだという言葉も聞かなかったことにしましょう


許して貰えたけど、だけど、好感度はマイナスのまま。ここらでアクションを起こさないと神崎を落とすなんて無理だ。


「好きについては聞いたことにしてくれよ。別に付き合ってくれとも言わないし友達からでもどうかな?」



爽やかなスマイルに乗せて言った


「いやむりです」


ですよねー

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

学校一の美少女に一目惚れしたら俺の人生が変わりました まる @kanamaru16

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ