古博さま、今回もご参加、ありがとうございました!いつもお世話になり通し、なり放しで申し訳ございません。
せめてもの罪滅ぼしに、正直な感想をこっそりお伝えさせて頂きます。古博さまなら率直に申し上げても大丈夫だろうという前提に基ずく特別サービスですので、どうかお赦し下さいませ。
疑問その1:読みながら、最後の子も誰かがお見舞いして上げれば良いのにと思ってしまいました。たとえば、最初の子がお見舞いして、またぐるぐるとたらい回しで疫病を共有しながら収まるのを待つという発想を村の人たちにしてもらえなかったのがとても残念で口惜しくてなりません。確かに、友未もどこか知らない国の貧困の上にあぐらをかいて生活しているはずですから、あまり偉そうなことは申せませんが。
疑問その2:お目々、お手々などの幼児言葉に抵抗がありました。古博さまでしたら恐らくこうした言葉の使用が近年の児童文学ではタブー視されていることもご存知ではないかと思うのですが、友未自身は、幼年ものの物語であれば別に構わないじゃないかと考えています。ただ、このお話は、言葉遣いや表現から考えてより年上の読者に贈られたメッセージであり、ファンタジーではないかと思いますので、かなりそぐわない、違和感を覚えてしまいました。
古博さまの憤慨を代弁させて頂きますと、どこが罪滅ぼしやねん!
作者からの返信
友未 哲俊さま わーい、いつも率直なご意見ありがとうございます!
こちらこそ、毎度素敵な企画をありがとうございます(深々)
すっかり入り浸ってます(笑)
疑問1の件、確かに寛容に受け入れられたら起こり得なかった悲劇だと思います。
でも、コロナといいSARS、MARSといい、未知の脅威に対する人間の身構え方って排他的で普遍的な感じがして、その一種のモヤモヤ(自分の行動も含めて)が拭えない……というのがこの物語の根底部分だったりします。
自分たちはワクチンも接種できて、「そろそろ旅行行きたいよね〜」と気軽に会話できる環境である一方、今この瞬間にも必要な処置が追いつかずに命を落とす人たちが見えないところに確かに存在している……矛盾だらで、それを享受している自分の生活基盤を否定することもできないジレンマ(うぐぐ)というもどかしさを感じていただけたら、私としては本望です^^(←ひどい)
疑問2については、唐突なお子ちゃま表現が失敗した——と、会心の一撃を食らってます(苦笑)
仰るとおり、子供が読んでもダイジョウブには書いたのですが、童話にしたくなかったのは、「幼児返りしていく大人」が裏テーマだったりするからです。
コロナ以前は老人福祉施設の慰問なんかも定期的に行っていたんですが、それなりの社会的地位を築いた人生の大先輩方もステージ差はあれど認知能力が衰えて、まるで子供を相手にするように接する必要が出てくる——するっと幼児言葉が会話の中に飛び込んでくるって経験が、すごく印象深かったんですね(同じことを何度も繰り返すし)。
その辺り、言葉のチョイスを機能させるにはキャラクターの掘りが足らなかったなぁ(大反省)
今後の課題ですね……。いやはや、対局ありがとうございました(完敗・笑)
社会の中に潜む歪みを、見て見ぬ振りをして放置していると、いずれ倍返しで返ってくる。そんな感想を抱きました。作品全体の不気味な感じや、終わり方の秀逸さなど、お見事です!
作者からの返信
天秤さま コメントありがとうございます!
不気味で仄暗い感じが好き嫌い分かれるかも……と懸念してたのですが、お星様までいただけて感無量です^^
本当に、見て見ぬふりは良いこと何もないと思います……。