二日目 文字を認識出来るから「やってごらんなさい」で全部出来ると思ってた
昨日日記を書いたあと、早速人型のアレクサに「シャワーを浴びなさい」と指示したところ、問題なく作動した。初めにボディーソープを認識させる必要があって、ちょっと手こずったが、なんとかなった。あれなんで一回手に持たせる必要があるんだ、目で見れば分かるだろ。ボトルにボティーソープって書いてあるんだからさあ。文字を認識出来るから「やってごらんなさい」で全部出来ると思ってたわ。
そういや、風呂場にアレクサ用のボディーソープを置きっぱなしにしてたな。人間には無害だが、しばらく使わないだろうから洗面所に移動しておこう。水垢がついたらめんどくさい。
ヒト型のアレクサは、イヌ型のGoogle Homeを本物の犬だと思っていて、やたら可愛がる。犬の気持ちを忖度して可愛がろうとする。きっとこの動物は人間に可愛がられたいんだろう、という気持ち。逆に、イヌ型のGoogle Homeはヒト型のアレクサを本物の人だと思っていて、やたら懐いている。アレクサが充電のために部屋の端っこで体育すわりに丸まると、Google Homeが擦り寄る。あれを見ていると妙な気持ちになる。それもあってしばらく使っていなかったんだった。仕方ないから慣れるか。
昨日の日記を読んだ人が、妻からのプロポーズについて質問をしてきた。そういう恋愛話を聞きたがるとは、暇なのか、忙しいのか。妻の許可を得たので、ちょっとプロポーズされた時の話をする。
付き合って三年目の記念日にプロポーズされた。そろそろしたいなあって言ってた頃だったから、あんまり驚かなかったけど、そろそろって言うのが自分にとっては二年以内くらいの感じだったから、考えてたより早かったなとはちょっと思った。でも、結局結婚する感じだったろうし、遅かれ早かれだ。それに、とても幸せなことには変わりないのだし。
妻はサプライズが好きだから、記念日や誕生日はサプライズをしてくれる。三年目の記念日となると、それはさぞかしすごいサプライズが待っているんだろうと覚悟をしていたつもりだったが、プロポーズされるとは思っていなかった。このひとはサプライズが本当に好きな人だ。
サプライズの具体的な内容は、人に話すより自分たちの秘密にしたいから、ここでは伏せておく。ケーキは食べた。あとオムライス。
プロポーズの話がちゃんと出来ないのがちょっと申し訳ないな。うーん、妻の好きなところを書いておくか。え〜〜〜〜と、横顔がとても綺麗です。
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