少し爆死した
その後俺は部屋に引きこもり再びオンラインゲーに戻ることとなった。
なんせ今日の7時から新ガチャと新イベントだからな。
俺はさっそくガチャで対イベント武器を手にすることになったが・・・・・・
案の定このゲームはガチャが渋すぎるので、最高ランクの武器である冬剣『アイスキャリバーを二つしか入手できなかった。
ちなみにこのイベントは、冬将軍討伐クエストといってイベントボスである冬将軍やそれに関係した魔物を倒すことによってランキングに影響するようだ。
それでアイスキャリバーをはじめ、対冬将軍用のアイテムを入手することで、倒しやすく、尚且つ討伐ポイントが装備したアイテムによって上がるというのだ。
それで俺は今まで貯めた石と2万円分の諭吉を捧げたのだが、目当てのアイスキャリバーを一つしか入手出来ないほど爆死をしてしまった。
アイスキャリバーを後三つほど集めれば剣はレベルは最大値まで跳ね上がりイベント限定アイテムを貰える確率が上がるけど、いかんせん、限界値まで上げるのは廃課金の領域だ。
俺のような学生引きこもりは時間はあるが、金課金するにも制限がある為がある大人の廃課金者には勝てんのだ。
まぁ俺の場合は重課金プレイヤーなのだが、どちらかと言えばイベントの結果関係なくまったりとゲームを堪能する派だから最低限のイベント限定アイテムさえあればそれでいい。
俺はさっそく対冬将軍用の装備を変更してクエストに挑む。
一応俺はギルドに参加してるので、他のメンバーを待ちつながら準備する。
俺のギルドはそこそこの中堅で一応リーダーだ。
なぜ中堅だって?理由は簡単高レベルだとマウント争いがウザいし、なによりこのオンラインゲーは廃課金者が多いから無理に争いたくない
ようは俺のエゴだ。
さてとみんな準備できたのでイヤホンし、他の仲間と通話をしつつクエストに挑む。
ちなみに俺のキャラ名はルシファーだ。
ルシファー>>よしみんな準備できたな?
パラリラ>>準備万端だぜ
リィン>>はい、いつでもいけますよ。頑張りましょうエゴイストさん
俺の栄光✛ライオネル✛>>さぁ栄光の門出へ・・・・・・
準備して2,30分ようやく村を出る・・・・・
俺の考えが正しければ、他のギルメンは徐々に冬将軍を討伐してんな。
俺はギルメンのライオネルにどこに出るか聞く。
ライオネルは中二病だがギルメンの中では一番の情報通頼りになる。
俺の栄光✛ライオネル✛>>冬将軍はここから北西の樹氷の森の5に出る。さっき出現したばかりだから、当分移動することない。さぁ、栄光の刃を持って進もう
パラリラ>>頼りにしてるぜ
よし、場所が分かれば十分だ。さぁ・・・・狩るぜ
ガチャガチャ・・・・・・
ん?なんかドアらへんに音がしたんだが、気のせいか。
リィン>>どうしました?
ルシファー>>いや、なんでもない。気のせいだ
パラリラ>>もしかしてリアルで女と一緒にいるんじゃないだろうなぁ。うちのギルドは恋愛ご法度だ!!!
どこのアイドル事務所だよ。まぁ家に女いるのは間違いないが、万が一あいつがこの部屋に入る可能性はな・・・・
「明日火君、お風呂出たよ~~~~~~」
「夏輝!!!!」
いきなり夏輝が部屋から突撃してきた?突然のことなので、声が、ギルメンに漏れてしまった。
さらに勝手に電気をつけられてしまった。
俺の栄光✛ライオネル✛>>何奴!!!
パラリラ>>おい、なんだぁ。今聞きなれない女の声がしたぞ
リィン>>なんか今エゴイストさんの方から聞こえました。
俺はそくヘッドホンを外し夏輝につめかかる。
「おい、テメェ何してんだ。というかカギは?俺したはずだぞ」
「フフン。苦労したけどピッキングでなんとか開くことができたんだよ。これならちゃんと面と向かって喋れるね」
ナチュラルにとんでもないことを抜かしたぞこの女、ピッキングとかどう考えてもやりすぎなんだけど・・・・・そうでもして俺と話したいのか・・・・・・こいつ
しかも夏輝はさっき風呂が行ったばかりなので、あまり髪を拭いてないのか汗かなんかが滴り落ちていて、なによりシャツ一枚で、ズボンをはいてないのでパンツが丸見えだ。
「ん?どしたの明日火君・・・・・」
「いや・・・・」
警戒心全くなしで近づくんだけど、さきほど風呂に入ったせいかシャンプーのにおいが心地いい。
「ねぇ、今ゲームしてるんだよね。よかったら一緒に見てもいいかな?なんもしないから・・・」
「おい、夏輝勝手に・・・・」
「せ・ん・ぱ・い・・・・・だよ。敬語はこの際諦めたからせめて先輩って呼んでほしいな・・・・・・ダメ?」
「ん~~~~~~~~~!!!!!」
落ち着け感情を爆発するな。すればさっきみたいに投げ飛ばされるのが関の山だぞ。
怒りを抑え深呼吸する。
「いいよ。好き勝手にしたら・・・・その代わり邪魔したら部屋から出て行ってもらうからな」
「ありがとう。ねぇもと近づいていい?」
「なんでだよ。見るだけなのに・・・」
「別にいいじゃん減るもんじゃないし。それも年上のお姉さんに迫られると緊張する系かな?」
「分かった分かった。なにもするな」
結局夏輝に根負けしおまけに俺専用の座布団を奪われた。
家の中ならまだしも・・・・こうも至近距離で、密着されたら集中できん。
しかもラフな格好なので谷間が見えてしまい、あまりにも無防備すぎて頭がまともに働かん。
「明日火君・・・・・明日火君」
「なんだよ」
「ねぇ、なんか画面がおかしいんだけど・・・・」
「画面?」
夏輝の声で正気に戻り言う通りに画面を見ると俺のアバターが仲間であるパラリラとライオネルによってボコボコにされていたのだ。
な・・・・・・なにが起こったんだ?気になったのでイヤホンをし仲間の声を聞くとそれは恨み節を響かせていた。
パラリラ>>てめぇ、なにリーダーのくせに女連れてきたんだ。このギルドは恋愛禁止って言っただろうが!!!
俺の栄光✛ライオネル✛>>万死に値する。万死に値する
リィン>>みなさん、やめてくださいルシファーさん可哀そうですよ
パラリラ>>お前大人しくしてるけど、実はお前がルシファーの事を好きなのはしってるんだぞ
俺の栄光✛ライオネル✛>>駄々洩れ。さぁ剣を握れ同志よ
リィン>>かぁ~~~~~~~~~~~~わ・・・・・・わ・・・分かりました。私も協力します。えい!!えい!!
パラリラ>>そぅら!!!くたばれこの野郎
ボコボコ!!!
ルシファー>>おい、なにやってんだよお前ら!!!
リィンもリンチに参加し袋叩きが激化していた。ダメージが入ってないにしてもどうもいい気がしなく、それどころかイベント参加が遅れてしまう。
その後俺はギルメン三人にレア武器、アイテムを渡すことでなんとかこの場を収まることが出来た。
その代わり心身的に疲れてしまいクエスト前なのまいってしまう。
やっとこさクエストに向かうとこだ。
「はぁ・・・・・・最悪だ」
「大丈夫明日火君」
誰のせいだよ馬鹿野郎。
一瞬だけ睨んだが、夏輝はゲーム画面に集中してる為気づいてない。コッソリ中指立てようか?
「ところでさぁ一つ聞いていいかな?君のゲームでのキャラの名前気になるんだけど・・・・・・・ルシファーってなに?」
「あんだよ。文句あんのか」
「別に・・・・・・なんか厨二病・・・・・・・っていうのかな。最近の子はそういう無駄にカッコいい名前つけるの好きなんだよね」
「ほっとけ。最近の子っていうけど、年は一歳くらいしか差がないだろ。それもうすぐ敵ボスとこ向かうから、ちゃんと俺の戦い見とけよ・・・鑑賞会くらいは堪能してやる」
「うわぁかっこつけてる。厨二くさっ!!!!」
「うっせ!!!ゲームくらい主役でいさせろ」
パラリラ>>おい、こいつまだ懲りてねぇぞ。やっちゃうか?」
俺の栄光✛ライオネル✛>>御意。積年の恨み思い知れ
リィン>>私も参加してもいいですか?
ルシファー>>おい、ちょっと・・・・・・・待てお前らそれはごか・・・・・・・・ぎゃああああああああああああ
結局また仲間内にリンチにあってしまった。そのせいか今までのクエストに比べて討伐が長引いたのは言うまでもない。
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