第8話 ビターLove ③ プレゼント (みるく)
「プレゼント、、うちのプレゼントって
こうゆう感じのやねんけど 大丈夫かな?
うちなぁ、柄じゃないけど 詩集とか好きで
たまに自分でも書いたりするねん。へへ。笑。」
「え? マジで!? 凄いじゃん、読みたい。
これ、え? てか書いた物をプレゼント!?
手作りの詩集とか めっちゃ嬉しいよ。ありがとう」
(その詩集には、月が輝く夜に… 作 佐野みるくと
書いてあった。)
【⠀月が輝く夜に… 貴方を想い この心は痛みを増してゆく。まるで、甘い甘い蜜のように この心は 真っ直ぐに貴方へと向かっている。逢えない時は切なくて、
逢えた時は真っ赤な苺みたいに赤くなる頬が、貴方を誰よりも好きだと言っているの。ねぇ だから ずっと
私だけを見ていて欲しいの。例えこの世界がなくなってしまう日が来たとしても、私は貴方だけを想う 】
「めっちゃ良いね。 これ、俺を想って?」
「うん!! なんか変やったかな? 」
「いや、変じゃないよ。ありがとう!! これ、絵本みたいにしても 可愛らしいかもね? 童話みたいに」
(…ん? 何かを忘れているような。。)
「あ~!! そうだった、Cafeの中へどうぞ。」
「うん、お邪魔します。」みるくがドアを開けると
中から、二人とも おめでとうございまぁす!!
真っ赤になりながら嬉しそうに はしゃぐ みづきに、初デート、考えなきゃね。とクールな優奈。
「「いやいや、まだ付き合ってないし!!」」と
思わず、同時に話してしまい笑い合ってしまう俺達。
え~、だって告白されたんだし 手も繋いだし
付き合ってるような もんじゃん!と みづき。
あんたは馬鹿か!! と、軽くチョップをかます優奈。あ、このやり取り 面白いな~。と思っていたら
みるくが真っ赤な苺みたいになりながら、あのさ、
手、いつまで繋ぐの?? うち恥ずかしいやん。
と言う。あ、そう言えば 繋いだままだった。笑。
「じゃあ、改めて言うね。みるく、好きです。
俺と付き合ってくれ。あ、違う。付き合って下さい」
「ふふっ!! 町、可愛いらしいなぁ。めっちゃ緊張してるやん。笑。 ええよ。うちも町が好きやから」
こうして、俺達は付き合う事になったんだ。
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