第7話 ビターLove ② プレゼント(町)
朝の光りが眩しくて俺はベッドから起き上がる
(ふわぁ~。よく寝たなぁ!! 今、何時だ?)
チラッと時計を見てみると 時計の針は 10時を回っていた。
「やば、、もう そんな時間か?? 」と、焦った俺は
髪の毛だけ、さっと直して 昨日にラッピングして
おいた みるくに渡す 抹茶みるくプリンを持つ。
よっし! 完璧だ。後は みるくにLINEして、今から
学校 抜け出せる? と聞くのみ。
…五分後 みるくから連絡があり「OKだよ♬︎」
そう来ていた。 俺は 「Cafe Tearsまで来て。
渡したい物があるから」と 家の住所までの道を
みるくのLINEに そっと貼り付けた。
何と 俺の家は通っている学校から徒歩三分だ。
学校の校門から、斜め右の商店街の中にある。
タ○ーズや、ス○バみたいにまではいかないけど、
なかなか 可愛いらしい店だと思っている。
みるくから 着いたよぉとLINEが来たので外に出てみる
と、何故か 真向かいのス○バにいた。笑。謎過ぎる。俺は相変わらずのみるくの方向音痴に愛しさを
感じながら、電話して「ここだよ!前見て!」
そう大きな声で言うと、みるくは めちゃくちゃ笑顔で嬉しそうに、 ヒラヒラと手を振っていた。
そんな一つ一つの みるくの仕草に見惚れながら
ドキドキしながら、抱き締めたくなる衝動を抑えた。
ようやく 目の前に現れた みるくは 「あの、うちに
渡したい物があるんやんね? 何かな?」と言い終わらないうちに 「はい! これ、良かったら食べて?
初心者の人でも食べやすい 抹茶みるくのプリン」
すると、一瞬だけ 表情が曇った気がしたが
「ありがとうなぁ!! 抹茶めっちゃ好きやねん。」
と 涙目になっている。やっぱり、みるくは 抹茶が
嫌いなのか?? と思いながら 様子を見てみる。
そして「暑いし、Cafeの中に入ってもいい??」
と 言うので 「どうぞ、お姫様。今日は貸し切りになっております。ゆっくりと お過ごしください」
(な~んてね。笑。カッコつけてみる俺)
その時、自転車が猛スピードで みるくの方向へ
突っ込んできた。俺は咄嗟に「危ないっ!!」
そう叫び、みるくを 自分の胸の中に抱き締めた。
「な、な、な、、、あっぶな!!大丈夫??」そう
言いながら、みるくの顔を見てみると 真っ赤だった。
「あっ、ごめん!! 触って。」
「ううん、全然! 気にせんといて??寧ろ、もっと
触れて欲しいくらいやで。うち、町が好きやねん。出会った頃から ずっと町だけを想ってた。」
「嘘、本当に!? じゃあ 両想いだったの?
めちゃくちゃ嬉しいわ。じゃあ手、繋ぐよ??」
嬉しくて 堪らない俺は みるくの手をギュッと繋いだ
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