第6話 ビターLove
町 side 「みるく、から LINEだ。」
仲は良いけれど、普段ずっと学校で一緒にいる
からか、LINEなんて 滅多にしない みるく。
そして 俺はそんな 彼女に密かに片想いをしていた。
出会って すぐに好きになった。だけど、チャラい。
そう、思われるのが 嫌で 未だに告白はしてない。
内容は気になるのに、なかなか見る事が出来ない
「あ~!! もう、見てしまえ。」そう開き直って
バッと LINEの内容を見ると····· 何だ?
そこには 一行だけ こう書かれていた。
「ふふ。抹茶、大好きやで。 」
(あれ?? みるく、苦い物とか 苦手じゃなかった?)
若干の違和感を感じたが、もう克服して 好きになる
とか、凄いな みるくは。笑。と あまり気にしなかった。
そして、俺は抹茶が大好き とゆう、彼女の為に
とっておきの 抹茶みるくを作れるようにレシピを
見ながら、めちゃくちゃ練習を重ねた。
何故、抹茶みるく か、と言うのかはみるくの名前から
イメージして、俺が勝手に飲みやすい 抹茶みるくの方が 初心者には飲みやすいと思ったからだった。
俺の家は カフェを経営していて、母親の他に、
バイトで 二人程、女の子を雇っている。
一人は可愛らしい 妹みたいな女子高生・瀬奈 みづき
もう一人は クールで大人っぽい女子高生・ 月宮 優奈
日曜日の朝方から 練習して、気づいたら もう朝の
10時を回っていた。続々とバイトの二人が来た。
「おはよう ございまぁす。 今日も頑張ります」と、
控えめで可愛らしい みづき。そして、もう一人
「おはようございます。今日も稼ぎます。」と、
クールな上、現実的な優奈(ゆうな)
(うわ、何か 言われそうだな。早く終わらせよっと)
と最後の試作品の仕上げに入っていると、
「あ! 町にぃ、彼女でも出来た? 何か可愛いの
作ってるね。珍しいぃ!!! みづきも食べる!」
「こら っ! みづき!! 町にぃが困るだろうよ。
やめたげなよ。 きっと好きな子へのプレゼントさ」
勘のいい優奈には もう見抜かれてしまったので、
まぁ いっか。と勇気を出して 二人に聞いてみた。
「あのさ、これ 抹茶が苦手な女の子でも 食べたい!って思うかなぁ。二人とも、意見を下さい。」
いつも以上に、真剣な顔をしてると
先に優奈が口を開いた。
「うん。甘過ぎず苦過ぎず、美味しいじゃん。」
あたしは これ好きな人から貰ったら 泣くね。と優奈
「ふふっ!町にぃの為なら 頑張る。これ美味し!!」
みづき は好きな人から手作りされたら、抱きつく。
と、二人とも美味しい と言ってくれたので、これの
完成版の抹茶みるくプリンを 明日、学校で渡そう!
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