青春とは、学園生活のことを指す言葉なのだろうか。否、そうではない。
青春とは、青い春のことを指すのだ。
私はこの作品を読んでそれを痛感させられた。
正直言って、私は野球というスポーツは素人通りこして、ルールすら知らないのだが、この作品は野球に重点を置かれていない。いや、違う野球というスポーツの試合に重点を置いていないのだ。少なくとも私はそう解釈した。
とても良い作品だ。
だからこそ、野球というスポーツを全くと言って知らない私でも、十分に楽しむことができた。
スポーツとは青春なのだ。
きっとそれが大人になろうが、ジジイになろうが、青春なのだ。
北極星のくだり、非常に良かった。
野球をなくそうとする世界でも、野球を護ろうとした主人公たちに感動した。
なんか一も言うようで悪いが、この作品を一言表すのならば、青春だ。
もっと言うのならば、青春群像なのだ。
本当にいい作品と巡り会えたと思う。
短い作品ながらも、読みやすく、そして物足りなさを感じさせない。
非常に良い作品だといえる。
私の子の評価も中々に上から目線になっているのは申し訳ないところではあるが。
…というか、堅い文章ですが、何が言いたいのかと言えば、男のむさくるしい青春(誉め言葉)を感じられて、ちょっと野球のルール知ってみようかな、とか、そんな気にさせる小説ですので、まあ端的にいえばめっちゃ面白かったので、ぜひ見てみてください。