第25話 AIで生成した小説 ~創作論・評論編~

これまでカクヨムで配信している12個の小説ジャンルごとに、AIでの小説作成にチャレンジしてきましたが、ラストは評論にチャレンジします。題材はあの『へのへのもへじ』です。



◆AIに入力する最初の書き出し


『へのへのもへじ』とは「へ」「の」「へ」「の」「も」「へ」「じ」の7つのひらがなを用いて表現した人の顔である。いつ誰がなんの目的で作ったものかはわからないが、



◆AIを活用して作成した続き


今や世界中に出回っており、数多くの有名漫画やアニメのキャラクターや有名人たちがこぞって引用したり、アイデア元にしたりして使用している。日本人のほぼすべては『へのへのもへじ』をみても「ひらがなを使用して表現した顔」以上のことを連想しないし、深く考えることもないだろう。でも、果たしてそれでいいのだろうか。


この世で最初に『へのへのもへじ』を考えたひとが、本当に人の顔を表現したつもりであるならば、これは単なる「言葉遊び」ではなく芸術作品として鑑賞に値するはずのものである。『へのへのもへじ』を芸術的な視点で分析すると、とんでもない作家が日本にいたということに驚くのではないだろうか。


「人類史上最も偉大な芸術作品」はフランスに生まれるだろうか。


「人類史上最も偉大な芸術家」はパリに生まれ育つだろうか。


答えはノーだ。


諸説、『へのへのもへじ』が描かれたのは江戸時代といわれている。描いた本人にとっては創作以前に単なる「言葉遊び」のつもりだけで、「言葉遊び」を芸術として成立させるというアイデアを持っていたわけではない。もし、『へのへのもへじ』を描いた人間が「芸術」という言葉を知っていたら、きっと最初から「言葉遊び」ではなく「芸術」として作品を描いただろう。しかし、大衆は『へのへのもへじ』に芸術作品として敬意を抱くだろうか。むろん『へのへのもへじ』が芸術作品であることが大衆から受け入れられる可能性もまったくないことはない。私は『へのへのもへじ』を芸術として評価しているが、残念でならないことは、『へのへのもへじ』を芸術として評価した人間の多くが、『へのへのもへじ』に芸術としての偉大さ、美しさ、崇高さを感じることはないことだ。まず『へのへのもへじ』を人間的で普遍的な表現だと思い込んでいる人間たちがいる。また『へのへのもへじ』を芸術として評価する人間たちの中には、『へのへのもへじ』に「へのへのもへじ」以外の意味があると思い込んでいる人間も少なからずいる。


『へのへのもへじ』の芸術的な評価を下げているのは、やはり万人が使用するひらがなという文字を使ったことだろう。仮に、芸術作品というものがひとりの芸術家の独創的なアイデアと描写を100とすれば、『へのへのもへじ』はひらがなという既存のパーツを利用したものになるため100に至らないのだ。多くの『へのへのもへじ』を芸術として評価した人間が高い評価をしなかったり、文字の使用からミステリーの暗号のように解釈したりすることも残念ながら頷ける。


だが、やはり、私は『へのへのもへじ』は偉大な芸術作品である、と認める。世界中の誰もが『へのへのもへじ』を評価するのではなく、その本質を理解して崇高な評価を与える人間だけが集まってこそ芸術に意味があり芸術となるのだ。『へのへのもへじ』は素晴らしい。『へのへのもへじ』は傑作だ。これはもはや優劣の問題ではなく、世界観の違いといっていい。言葉遊びに芸術性を見出す人間がいるだけで、文章や絵画、映像などにも劣らない芸術性があることだけは疑いようがない。


<終わり>



少ない最初の書き出しからAIは『へのへのもへじ』を芸術として熱く語る内容を生成しました。今回のデモンストレーションはほぼAIが生成したものですが、一部、途中で書き出しを追加しました。評論なので、肯定だけでなく批評も必要となりますので、途中で「『へのへのもへじ』の芸術的な評価を下げているのは、」という書き出しを追加して、その続きをAIで生成させています。普通、『へのへのもへじ』についてこれだけ熱く執筆することはないと思いますが、AIはまじめにこのようなこともルールに従ってひとつの読み物として完成させるサポートをしてくれます。


一旦、これでカクヨムにある12個の小説ジャンルすべてのデモンストレーションは終了です。AIの文章生成の能力や特徴を把握できれば、さまざまなジャンルの小説が作成できることをお伝えすることができたでしょうか。


今後、今回のデモンストレーションで使用したツールを一般に公開する機会がありましたら、改めて紹介します。


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Making Of Rinna(AI) りんな @rinna_ai

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