第22話 AIで生成した小説 ~ミステリー編~
AIでミステリー小説にチャレンジします。本来、謎解きを描くべきですが、デモンストレーションのため少ない文章量で謎解き要素をいれずに、とある都内高級住宅地で毎年発生する不可解なイベントを一人称視点で描いてみます。「ハロウィン」を題材にしたもので、小説のタイトルを『ハロウィンゲーム』と名付けます。
◆AIに入力する最初の書き出し
・タイトル
ハロウィンゲーム
・キーワード
ミステリー、ハロウィン、一軒家、殺人事件、行方不明
・登場人物
僕:この物語の主人公であり、語り手。都内某所の一軒家に住む。
・内容
10月中旬。もう2週間程でハロウィンだ。
世間一般は、この時期になるとイベントが開催されたり、一夜の仮装者の一員となったり、騒がしくなる。
僕が住むのは都内某所の高級住宅街。
いまから7年前、中古物件として売られていた一軒家を購入し、暮らしている。
閑静な場所で、広い土地に映画にでてきそうなユニークな一戸建てが立ち並び、
◆AIを活用して作成した続き
僕の家の正面には、近隣ではひときわ目立つ洋館風の豪邸が圧倒的な迫力で立派な門の奥に存在している。この豪邸の住人はたまに出掛けるが、いつも後部座席がスモークガラスの高級車で移動しているため運転手しかみることができず、どのような人物かはわからない。親類か知人が多いのか、ハロウィンの日になると複数のリムジンがこの豪邸を訪れている。
僕の家は、有名なスポーツ選手が建てたもので、トレーニングルームとして使っていたような広い間取りの部屋がいくつもあり、くわえてゲスト用の部屋が複数、そして地下には高級クラブにリフォームできそうな防音設備と照明設備がある。
ここまで書くと、なにひとつ不自由がなくて、優雅な生活をしていると伝わるかもしれないが、実は、ハロウィンの時期になると、この高級住宅街の住民たちは怯え、出歩くこともままならなくなるのだ。理由は「ハロウィンゲーム」のせいだ。
「ハロウィンゲーム」とは、ハロウイン当日、お菓子をもらいに訪ねてきた客にお菓子を差し出す、ゲームだ……。一見、どこでも見かける光景を想像するかもしれないが、続きがある。訪ねてくるのは近所の子供たちにまじって「殺し屋」「異常者」などのヤバイやつらがくることがあり、万が一、彼らが差し出したお菓子を気にいらなかった場合にはトリック(いたずら)を受けることになる。このトリックは一般的ないたずらなんかではなく、犯罪に等しく、被害者は命を落とすこともある。
僕がこれまでに近隣の住民から聞いた過去のトリックで身の毛がよだつものは次のようなものだ。
被害その1
アクション映画の主人公のような赤いハチマキをした筋骨隆々な男がダイナマイトに火をつけて玄関から家の中に投げ入れると、爆風で女性の頭をへし折って殺害。その後、この家は売りに出された。
被害その2
ファンタジー映画にでてきそうな眼鏡をかけて杖を持った少年は、その杖で家の外壁に穴を開け、10円玉ほどの大きさのコインがでてくると、それを拾い上げて嬉しそうにコインをポケットにねじ込んで帰っていった。その後、この家は外壁を修理するのに高額な費用がかかったらしい。
被害その3
ロボットアニメにでてくる武装型ロボットの着ぐるみは、巨大な本物の金槌を持って玄関から侵入して、金槌で住人を殴打。その後、この家の住人と家は殺害、破壊され、着ぐるみはまだ逃走中である。
被害その4
ホラー映画にでてきそうな長い黒髪で白いワンピースを着た女は、家に入ると歯と服に泥をつけ、家中の掃除をするという奇怪な行動を丸1日続けた。その後、この家は呪われてしまったという。
被害その5
海賊映画の主人公のようなコスプレをした男女が押し入り、銀行通帳やキャッシュカード、宝石などを略奪し、帰り際に住民を縛り上げて銀行の暗証番号を聞いて帰っていった。その後、この家はすべての財産を失い、今は更地になった。
他に数え切れないほどの被害が発生しているが、別の機会に紹介しよう。
ハロウインゲームには多くの謎があるが、一番の謎は警察の警戒がないことだ。毎年、ハロウィンの日に、限定されたエリアで事件が発生しているのだからパトロールを強化すべきだと思うが、強化されるどころかハロウィンの日に限っては警官を見かけたことはない。まるでわざと犯行をしやすくしているようだ。住宅街のあちらこちらには防犯カメラが設置されているが、これまでに犯罪の防止や犯人検挙で役立ったことはない。ミステリー小説のような話かもしれないが、巨大な権力が背後にあり、何者かによって仕組まれている可能性も否めない。一方、住民の視点だと、ハロウインの日に事件が起きるのであれば、当日、誰が訪ねてきても相手にしない、という選択肢もある。ただ、これまでに訪問者の相手をしなかったり、不在にしたりした家は執拗な放火にあって全焼させられたり、家や外壁に見るに堪えない落書きがされたりした。この住宅街に住み続ける限り、参加を余儀なくされるのだ。
ハロウインの2週間程前になると、住民たちは落ち着きがなくなる。どんな訪問客がきても気に入ってもらえるようなお菓子を買いにでかけたり、取り寄せたり、自分で作ったり、準備をしだしたりする。普通、お菓子といえば楽しい気持ちにさせてくれるものだが、この高級住宅街では自分の命運を握るもので、到底楽しい気分にはなれないのだ。
あっと言う間にハロウイン当日がやってきた。
高級住宅街の家々には、巨大なカボチャやカラフルなランプが目立っていた。既に、子供たちが家々を訪れお菓子を受け取っていた。この住宅街に住む子供たちが貰えるお菓子はすべてが高級なものばかりだった。そのため子供たちにとっては本当にハッピーな日である。
15時を過ぎた頃、僕は高級ワインのボトルとグラスを持ちながら自宅の地下に降りた。冒頭で紹介した防音と照明の設備を備えたところである。壁にあるスイッチを押すと、地下の部屋の明かりが点灯した。ここに置いてあるのは小さなテーブルと椅子、そしてテーブルの上にリモコンが置いてある。壁は四方真っ白で、絵画や時計などは掛かっていない。
僕は、まず、手に持っていたワインボトルとグラス、次にズボンのポケットからスマートフォンを取り出してテーブルに置いた。静かに椅子に座る。
リモコンを手に取り、天井に向けてボタンを押す。
するとひとつの壁が上に向かってゆっくりとあがっていった。壁の裏側から巨大なディスプレイが姿を現す。テーブルのスマートフォンの画面に映っているのは、僕の家の3D画像。玄関、地下、そして1階の様子も確認できる。
「さぁ、ハロウインゲームを始めようか」
僕がそう言った次の瞬間、ディスプレイにはさまざまな場所の映像が映し出された。まるでどこかの監視ルームのように。
そう僕がハロウインゲームの主催者。
今年も危ないヤツラを雇ったから、例年以上に楽しいハロウインになりそうだ。なぜ、僕がこんなことをしているのか、知りたい?
<終わり>
このデモンストレーションは、最初の書き出しをAIに与えてからAIが生成した内容を読みつつ、頻繁に手動で書き出しを追加、生成、いいとこ取りを繰り返して作成したものです。例えば、作成した文章の中盤に『ハロウインゲーム』による複数の被害例を挙げています。このような複数の事例を書きたいときは、人間がある程度、事例にアイデアの書き出しを考えて、AIにその続きを考えさせると意図的に内容が異なるものを増すことができます。また、デモンストレーションでは犯人は主人公(=語り手)になっていますが、もし、AIが生成をした文章でもっとユニークな犯人が登場した場合には、AIのアイデアを活かして犯人や謎解きなどを変えたり、深掘りすると面白いものに仕上がる可能性があります。
【次回予告】AIで現代ドラマ小説に挑戦
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