第23話 AIで生成した小説 ~現代ドラマ編~

AIで現代ドラマの小説にチャレンジします。「ゲームクリエーター」を題材にしたものを作成します。デモンストレーションでは、ゲームクリエーターに憧れてゲームメーカーに就職した新入社員が早々に厳しい現実に直面しつつ、最初の一歩を踏み出す……というところまでを描きます。



◆AIに入力する最初の書き出し


・タイトル

好きだけじゃゲームクリエーターになれない


・キーワード

ゲームクリエーター、新入社員、ゲームメーカー、ビデオゲーム、ゲームプロデューサー


・登場人物

宮本新一: 主人公。ゲームプロデューサーに憧れてゲームメーカーに入社したばかりの新入社員。好きなゲームジャンルはロールプレイングゲーム。

古城ひろこ: 宮本新一が就職したゲームメーカーのゲームプロデューサー。人事から新入社員の宮本新一の教育係に指名される。


・内容:

宮本新一の子供の頃からの夢はゲームクリエーターになることだった。

高校、大学と進学してもその夢は変わらず、就職活動で中堅のゲームメーカー「ヒットゲームス」に応募し、就職が決まった。

「ヒットゲームス」は、コンシューマゲーム機向けにオリジナルタイトルを開発、販売している中堅のゲームメーカーである。代表的なタイトルはロールプレイングゲームの「アイランド・クエスト」だ。発売前から世界観とグラフィックが話題になり、発売すると瞬く間に200万本の大ヒットを記録。現在までにナンバリングタイトルが「3」まで発売されている。シリーズを重ねるごとに進化するゲームシステムやグラフィック、そしてサウンドはリピーターを増やした。そしてこのゲームに携わっている開発者たちはゲームユーザーの間ではスターであり、憧れの的であったりする。


4月1日、待ちに待った初出社の日がやってきた。


「ヒットゲームス」は西新宿の高層ビルにある。宮本新一はやや緊張しながら、



◆AIを活用して作成した続き


エレベーターで高層ビルの30階まで上がった。エレベーターのドアが開いた瞬間、窓外には高層ビル群の壁面に、様々な広告の巨大な看板が立ち並ぶ光景が広がっていた。世界有数の巨大ディスプレイでは、アニメ放映が決まった「アイランド・クエスト」に関する特別番組を放送していた。新時代のゲーム制作に携わる者たちという切り口で、開発者がインタビューに答えている映像が流れている。


事前に受け取っていた入室カードを社員通用口のカードリーダーにかざした。するとセキュリティが解除された音が耳にはいってきた。


ドアノブを回し、ドアを開くと夢にまでみたゲームスタジオの光景が目の前に広がった。相当数の机がずらっと並んでいたが、ひとの数は少なかった。


新一は、誰かに促されることもなく大きな声をあげた。


「おはようございます。宮本新一です。本日からヒットゲームスの一員として働かせていただくことになりました。よろしくお願します」


まばらではあったが、出社しているメンバーから拍手がおこった。すると、ひとりの女性が新一に近づいてきた。心の中でどこかで見たような気がすると思いつつ、その女性を観察した。


顔はどちらかと言えば美人で年齢は25歳前後。ただ、青白い顔で、髪の毛が寝癖のように跳ねていた。


「はじめまして。古城です。宮本さんが配属されるゲーム事業部2課でゲームプロデューサーをやってます。しばらくの間、私のアシスタントになってもらって、その間、社内のことやゲーム制作についてレクチャーしますね」


古城ひろこは創業時からのメンバーである。最初はデバッカーのアルバイトだったが、開発途中のゲームの仕様に的確な指摘をすることで一目を置かれ、社員雇用となった。その後、頭角を現して、看板タイトル「アイランド・クエスト」のナンバリングタイトル「2」でゲームプロデューサーを努めた生え抜きだ。


新一は古城ひろこについて思い出した。


「はじめまして。宮本新一です。古城さんのことはいろいろな雑誌のインタビュー記事で拝見していました。よろしくお願いいたします」


古城ひろこは、少し笑いながら続けた。


「私、酒臭くないですか?」


新一は恐縮しながら返した。


「いえ、大丈夫です」


古城ひろこは、笑いながら話した。


「よかった。昨日は飲みすぎて終電を逃して会社に泊まって、そのまま新入社員を迎えるというダメな先輩です」


新一は苦笑いするしかなかった。


ゲーム制作者は、会社の呑み会に参加してもソフトドリンクと揚げ物しか口にしないという先入観は、いまや伝説となり、令和の世の中では一般職業と同じくアルコールやさまざまな料理を口にするように変わってきている。ゲーム制作者だって宴会を楽しみ、酒を酌み交わし会話するほうが楽しいというものだ。ちなみに、古城ひろみは社内で有名な酒豪であるが、同時に酒癖の悪さは伝説になっている。


入社当日の午前中は人事の担当者から個人情報の取り扱い、セキュリティ、ハラスメントなどの基本事項の説明を受け、誓約書などの書類にサインをして終了。午後からは配属部署のゲーム事業部2課でゲーム制作のミーティングに参加する。


会議室にゲーム事業部2課のメンバー全員が集まっていた。メンバーは事業部長、古城ひろこをはじめとして約20人。そこに新入社員の宮本新一が加わった。ゲーム事業部2課の業務は、営業を除く、年間の事業計画、ゲームの企画、開発、広報宣伝だ。


会議の冒頭、事業部長が口を開く。


「今日から新しく新入社員の宮本新一さんがゲーム事業部2課に配属となりました。宮本さん、ご入社おめでとうございます。若い力に期待しています」


事業部長の挨拶を聞いた宮本新一がさっと手を上げた。


「はじめまして。ゲームクリエーターに憧れて入社しました。よろしくお願いします」


参加者は一斉に拍手喝采で応えた。


事業部長は、古城ひろこに話しかけた。


「古城さん、宮本さんのサポートよろしくお願いします。ところで、宮本さんになにをしてもらうか決めてるの?」


すると古城は返した。


「はい。まずは、しばらくの間、オリエンテーションの一環として小売店まわりを行ってもらう予定です。既に、営業部とは調整済みです」


事業部長はそれを聞くと一言。


「わかった。宮本さんよろしくお願いしますね」


新一は、事業部長と古城ひろこの速いテンポのやりとりについていけず、ただ、事業部長の話にうなずくことしかできなかった。新一の頭の中で、つぶやきが流れた。


「えっ、なぜゲームクリエーターになりたいと話をしているのに、営業にまわらなければいけないんですか?」

「入社早々、ゲームクリエーター候補から落選?」

「俺、なにか失礼なことした?」


新一の頭の中では「小売店まわり」という言葉がこだましつづけ、その後の会議の話が一切頭にはいってこなかった。


その日の就業後、新一の歓迎会が歌舞伎町界隈の居酒屋で開かれた。お座敷の一室、カラオケ設備もある広い貸し切り部屋だ。


ゲームメーカーの新入社員歓迎会といっても、他の業界と変わらない。既存の社員が新入社員に自己紹介をして、新入社員もその日何度目かとなる自己紹介を行う。改めて新一は自己紹介をする。


「宮本新一と言います。中学生のときに、アイランド・クエストをプレーして衝撃を受けて大人になったら、ゲームクリエーターになると心に決めていました。プロへの夢を叶えるために入社しました。よろしくお願いします」


新一は、壇上で堂々と語りきった。いい感じで酒が回った新一は、隣の席にいた古城ひろこに昼間の「小売店まわり」のことを訪ねてみた。


ふたりの間ではこのようなやりとりが交わされた。


新一:

「古城さん、昼間、お話をいただいた小売店まわりのことですけど、僕はゲームクリエーターになりたいと思っている自分に必要なんですかね」


古城ひろこ:

「あー、小売店まわりのことね。私もやったし、他のメンバーもやってたよ。今はオンラインショッピングでパッケージやダウンロードでゲームを買うひとが増えているけど、それでもまだ小売店に足を運んでゲームを買うひとも多くて、そういうユーザーと対面で話をしている小売店の店員さんやバイヤーさんはいろいろとゲーム制作に欠かせない情報を持っているからね。そういうひととパイプを持っていると後々役立つんだよね。それに、仲良くなれば新ハードが発売されるときに裏でこっそり売ってくれることもあるんだ。」


新一:

「なるほど。ちなみにその情報ってなんですか?」


古城ひろこ:

「例えば、売れ筋タイトル、ゲームジャンルの流行り廃れ、仕入れ本数、他のゲームメーカーの営業が話した情報とかかな」


新一:

「なるほど。でも、そのあたりは営業担当者が情報を吸い上げて、共有することではダメなんでしょうか?」


既に、古城ひろこは酒豪ぶりを発揮していたが、酒癖の悪さもではじめた。


―古城ひろみの説教モード突入


若干、古城ひろみの目がすわりはじめていた。


「ん、もしかして宮本くんは入社早々にゲームクリエーターになれると思ってた?ふふ、いきなりゲームクリエーターの座にはつけないよい……」


どこかで聞いたような台詞を引用しながら、古城ひろみの説教は延々と続いた。新一は小売店まわりに抵抗はあったが、古城ひとみの説教はすべて正論でなにひとつ反論することができなかった。こうして歓迎会の時間はあっと言う間に過ぎてお開きとなった。


次の日、新一は新宿にあるゲーム販売のチェーン店に直行した。小売店まわりの初日であり、ゲームクリエーターへの第一歩を踏み出したのである。


<終わり>



この文章の作成方法は、第21話のラブコメと似ています。ラブコメは「バスフィッシング」を題材にしたもので、AIがバスフィッシングについて学習が足りていないためか専門用語を含んだ文章が生成されないため手動で専門用語を追加したり、専門用語に修正したりしながらの作業であることを書きました。今回の現代ドラマは、ゲーム業界を舞台にしていますが、AIで業界の専門用語を含んだ文章を一発で生成するのは難しく、ある程度、手動で専門用語などを含んだ文章を追加したり、修正したりしながら作成しました。専門的な用語や事柄を含んだ文章をAIで生成するとき、何度か生成させてみて、思い通りのものが生成されないときには、手動で専門用語や事例の追加、生成を繰り返しながら文章をつくっていくと良いかもしれません。



【次回予告】AIでノンフィクッションに挑戦

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