第18話 AIで生成した小説 ~恋愛編~
AIを活用して恋愛小説のデモンストレーションをつくりました。仮にこの恋愛小説の長編として描いたとして、韓国ドラマの愛憎劇のような展開が期待できるような書き出しを用意して作成しています。
◆AIに入力する最初の書き出し
・タイトル
愛が壊れるとき
・キーワード
愛憎、恋愛、裏切り、復讐、ドラマ
・登場人物
カオリ:この小説の主人公。27歳のOL。幼い時に両親を火災で失い、妹のサオリと一緒に親戚に引き取られる。大学を卒業後、就職のために上京。妹想いで、自分のことよりも妹を優先する。性格は真面目すぎて息を抜くことが苦手なタイプ。
サオリ:カオリの妹で23歳。カオリと一緒に上京し、同じマンションで暮らす。過保護な姉の影響もあり、世間知らずで甘えん坊。
・内容
カオリは、幼い頃から妹のことだけを考えて生きてきた。
「妹をしあわせにするために自分はなにをすればいいのか」
その一途な想いが原動力となり、学校での成績は上々、就職もうまくいった。
自分のしあわせを考えることなどなかったカオリだったが、取引先の男性と恋に落ち始める。これまで妹のために頑張ってきたカオリに、神が与えた幸せかと思われたが、
◆AIを活用して作成した続き
彼女の幸せはすぐに崩れ去った。
今から半年ほど前。カオリが彼氏をマンションにつれてきた。結婚を前提に付き合っていたため、サオリに紹介するためである。
カオリの彼氏はなかなかのイケメンで、スタイルもよかった。モデルかと見まごうほどの美貌に、サオリは一瞬で心を奪われてしまう。カオリの彼氏もサオリの眼差しに気づき、恋人の妹ではなく一人の女性として見てしまう。ふたりが結ばれるまでにはそれほど時間はかからなかったが、今までになかった相手との交際にサオリの心は躍る。
「でも、こんなの幸せって言えるのかな」
サオリは姉に対する罪悪感よりも、彼が姉の恋人でもある事実に苛立ちを覚えていた。
「なぜ、自分が姉から隠れるように彼と付き合わなければいけないのか?」
サオリは自己中心的な考えを抱いていた。彼と両思いとなり、自分の心は満たされていた。それでも心のどこかで、サオリはどこかで罪悪感を感じていた。それがサオリの心の内なのか、神様の無言の説教なのかは、もはやサオリ自身わからなかった。
神よりも悪魔
しかし、サオリに囁いたのは悪魔だった。
「カオリがいなくなれば、彼はお前のものになる。その方がはるかに楽だろう」
神に代わって、サオリの想像を超えた言葉で悪魔はささやいた。
サオリは姉の殺人を計画する。
「私が犯人だと疑われないためには、どんな殺し方がいいだろう?」
サオリはインターネットで殺人方法を調べる。推理小説に書かれているようなトリックを使ったものや実際の事件で使われた殺し方を読み漁ったが、彼女は殺人の方法に確信を持てなかった。やはり、素直にカオリに想いを伝えることにした。
なかなかカオリに言い出せないまま時間が過ぎたある週末。
カオリとサオリ、カオリの彼氏の3人で綺麗なサンセットが一望できる海岸にドライブにでかけた。
前日、サオリと彼氏は、今回のドライブ中にふたりの関係をカオリに打ち明けて、許しを請う計画を立てていた。
目的の海岸に到着した。サンセットの時間までは1時間足らず。
3人はベストなスポットを探した。
サオリははりきって絶景ポイントを探し、海面まで10メートルほどの高さの岸壁にたどりつき、ふたりに向かって叫んだ。
「ねぇ、ここがいいんじゃない」
ふたりはサオリの元に向かった。
このとき、なぜかカオリの顔は強張っていた。
太陽が海の遠くに沈みはじめ、きれいな夕日が水面に反射していた。
サオリは彼氏と目を合わせ、カオリに打ち明けるタイミングを考えていた。
「ねぇ、どっちから言う?」
そうしている間にカオリがサオリに話しかけた。
「わたしはね、サオリが好きだったの」
サオリは、自分自身が思ってもみなかったセリフに少しだけ照れて、すぐに笑い始めた。
カオリは続けた。
「でも、ふたりは私を裏切った」
サオリは、カオリの言葉に青ざめてはっとする。そして、同時に確信を得た。カオリはふたりの関係を知っていた、と。
サオリと彼氏は、あわてて謝罪の言葉を並べた。どちらかと言えば彼氏の方が取り乱していた。
「カオリ、許してくれ。いつの間にはサオリのことが好きになったんだよ。いつから気づいていたんだ?」
サオリは驚きのあまり、逆ギレしながら叫んだ。
「悪かったと思うけど、知っていたらそういえばいいじゃない!」
カオリは怒りを必死に押さえ込んでぽつりと言った。
「たまたま、彼がサオリに送ったチャットがスマホの画面に表示されていたのをみたの。既に、ふたりが深い関係だったような内容でショックを受けた。私はサオリのことを一番に考えて生きてきたのに、こんな関係だったら意味がない」
ジッとカオリを見つめていたサオリは、カオリにむかって怒鳴った。
「それならさ、サオリを刺すか、飛び降りるかしてよ!」
カオリはサオリを睨みながら話した。
「何でそんなことを?最低、本当に最低!」
3人の修羅場に、複数の黒ずくめで人相の悪い男たちがどこからともなく入り込んできた。リーダー格の男がカオリに向かって話しかけた。
「どうも。随分、探しましたよ。えっと、このふたりですか?」
サオリは驚愕した。そこには、見たこともない男6人が居たのだ。年齢は20代前半から30代前半。
彼氏は震えながら言った。
「もしかして、僕たちを殺しに来たんですか?」
カオリは、リーダー格の男に近づき、一言、二言話しかけた。
すると、次の瞬間、リーダー格の男はカオリの服を破き、顔面や体を何回も殴打した。その間、カオリはまったくの無抵抗で、わざとらしい余裕の笑みをうかべていた。カオリは口の中を切ったようで、血がダラダラと流れている。
その光景をみていたサオリと彼氏は、まったく状況が理解できていなかった。
次に、黒ずくめの男たちは彼氏に暴行を加え、気絶させた。そして、岸壁の上から投げ捨てた。それをみていたサオリは泣き叫び、逃げようとしたが逃げ場がなく、岸壁に追い詰められた。ふと、カオリの方をみると、口から血を流しながらサオリを憎しみの目で睨んでいた。
サオリは状況を理解した。これはカオリの復讐心によるものだった。男たちがサオリに詰め寄った次の瞬間、サオリは足をすべらせて岸壁から転落した。
太陽は完全に沈み、あたりは真っ暗だった。海は満潮のため、落下で一命をとりとめたとしても溺れ死ぬしかない。
男たちは仕事が終わると、カオリに一礼してその場から立ち去った。
気がつくと、カオリは見知らぬ民家の駐車場で横たわっていた。薄暗い路地には、血痕が残っていた。男に何箇所も殴打されたせいで、カオリの体は真っ赤に染まっていた。
「あなた、無事でよかった」
カオリの横に立っていた男が、声をかけた。
「ご心配おかけしました。助けてもらって、ありがとうございました」
カオリはとっさに答えたが、そのまま救急車で運ばれ、病院で応急処置を受けた。
意識が目覚めると警察官から状況を聞かれた。
カオリは涙を流しながら質問に答えた。
「彼と妹と3人でサンセットをみていたら、複数の男たちに襲われて、彼と妹は海に落ちて……」
数日後、彼氏らしき遺体が沖で見つかる、というニュースが流れた。だが、未だに妹の遺体は見つかっていない。
<終わり>
今回、この恋愛小説のストーリーとしては、純真な姉・カオリが自分の恋人と妹のサオリに崖から落とされて死亡したかのように思われているところで、実は一命をとりとめて恋人と妹に復讐する、という展開を想定していましたが、AIが生成した文章から妹のサオリが姉に復讐をするという展開しました。AIが生成した文章で、サオリの中で神と悪魔の葛藤のシーンがあり、悪魔の囁きを聞き入れて姉の殺害を計画するも、結果的には素直に姉に打ち明けようとします。つまり、妹は姉の恋人を略奪した罪はあるもののそれ以上愚かなことは考えない選択をしたわけですが、それ以前に姉が憎悪によって悪魔の囁きを聞き入れてしまったという展開にした方が面白いと考えて、文章作成の途中に「(姉が雇った殺し屋である)黒ずくめの男たち」を手動でいれて、その後の展開をAIに考えさせて作成しています。その他、手動による変更として、この手の殺人が絡む愛憎劇といえば「断崖絶壁からの落下」が定番なので、文章作成の途中で登場キャラクターたちを「海岸にドライブ」にいく設定を追加しています。このデモンストレーションの最後は、岸壁から落下した妹の遺体はみつかっていない、というところで終わります。
【次回予告】AIで童話に挑戦
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