第11話 ラーメン大好きゴードラちゃん

先日の事です。ラーメンを食べたくて喜多方まで出向いたのですが、そこで「私の体には胃が無い」という深刻な事実が発覚してしまったのです。オー、ジーザス!

もちろんラーメンは食べられず。その悲しみに私は泥の涙を流したのです。ガッデム!

そう、私の体の主要構成物質は泥。いわゆるクレイゴーレムと称される泥人形が私のアバター。最初の人間・アダムも泥に魂を吹き込まれたもので…って、アホっぽいのになんでそんなに詳しいのか?って?そりゃアレだ、コンビニで買ったオカルト本や神話本に書いてあったんだよ!

とにかく、問題はラーメンをどうやって食べるか。

普通に食べるとスープの水分で口が泥沼状態、水蒸気の水分で顔が泥沼状態、泥沼の大惨事大戦が勃発してしまうわけです。オー、シット!

そして胃が無い。絶望である。

解決策として思いつくのは、ふたつ。

①新鮮な死体を使ったフレッシュゴーレムにボディをチェーンジ!

②生きた人間に憑依ひょういする。


まず①だが、いわゆるゾンビだ。メンテナンスに注意すればイケるんじゃないか。問題は原材料の調達だ。土葬中心のアメリカなんかとは違って、日本は火葬が基本なので、墓場からゾンビが出てくることが無い。っていうか、死体確保無理でしょ。作る?作っちゃう?いやダメでしょ新品の死体作るのは…。そんなんまるで悪霊の所業じゃん?

そして②。憑依。これもホラー映画で良くあるやつ。…いいアイディアじゃね?

殺人回避できるし。誰に憑依するか…って、いるじゃん!生きた人間組員!受付嬢!ひいらぎちゃん!

おっ簡単に解決しちゃったかもラーメン問題。早速相談してみよ。






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