第二話 原本
あの日のことは忘れられない。その日はいつもと変わらずよく晴れていた。蝉の声は喧しくも風情があるのであつた。
それは大きな銅鑼焼きの様であつた。日本を覆い尽くしてしまうほどの大きさだつた。妖しく光り、輝いていた。それは作業の手を止め見上げさせる程であつた。
その日から私達の生活は大きく変わつた。先ず始めに政府が機能しなくなつた。物資は無くなり、暴動が起こつた。
強きも者や侵略者が表舞台に立つた。弱き者は陰で生きる他無かつた。物書などの文化人は希少とされ侵略者達に保護される様になつた。しかしそれは、事実上の投獄に変わりなかつた。
変換 芝サカナ @343sakana
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます