走れ!少女
鈴音
もう、止まらない
突然、通りすがりのお兄さんに
「走れ!」
と言われた。背が高くて、優しそうな人だったから、言われるがままに走り出した。
それから三年が過ぎた。行く先々で様々なイケメンや美少女がご飯や飲み物をくれるし、最近は寝たままでも走れるようになった。
立ち寄ったところで行われるマラソン大会などで路銀を稼ぎ、服や靴を買い替え、火山の近くの温泉や雨で身を清めた。
髪は二年前から伸びなくなり、体脂肪率は一桁。胸もガチガチになり、手足は異様な程に伸び、普通自動車やトラックにぶつかっても相手の方が壊れる。
でも、走るのをやめない。
私の初恋の人が待っているのだから
走れ!少女 鈴音 @mesolem
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます