第5話 脱出③ 脱出編ラストです!
とりあえずダクトに潜りこんだ。ホコリが本当にすごい。音をなるべく立てないように素早くかつ慎重に門付近まで歩いていく
すっと下を覗いてみた。警備員の数がえげつない。リナも辺りを探している、、、っていうか何持ってんのあれ。殴られたら即死しそうなおぞましいものを持ってるんだけど?!
ここにいる訳にもいかないので倉庫に入ることにした。音を立てないようにダクトを這って行く。30分弱かけてようやく着いた。人はいないっぽいので通気口?を開けて下におりた。ガラクタしかないし随分人が出入りしていないっぽい。
壁ひとつ挟んだ先には警備員がいる。そう考えると汗が止まらなくなってきた。急いで使えそうなものを探す。探すこと1時間、見つけたものは、、、木刀とおもちゃの鉄砲。なんでこんなものあるんだよwって思ったけど何か使えるかもと思い持っていくことにした。
時刻は朝の4時半を回っていた。ダクトに潜りこもうと思ってダクトに手を伸ばす。そしたら扉がはずれた。ガコンッと大きく音を立てて床に落ちる。倉庫のドアが開き警備員が一気に入ってきた。やってしまった。頭が真っ白になって気づけば
「うわあああああああ」
と大声をあげて倉庫を出ていった。
警備員が僕目掛けて突進してくる。僕はさっき拾った木刀を振り上げてとにかく殴っていく。鈍い音と叫び声をかき分け門の前にたどり着いた。鍵を突き刺そうとしたら後ろからリナの声がした。咄嗟におもちゃの銃で撃った。おもちゃかと思ったらエアガンだったようでリナは倒れ込み、苦しそうな声をあげてうずくまっている。僕は心を殺して門を開けることに集中した。
門が開いた。ずっと求めていたものが目の前にある不思議な感覚。ほかの音が耳に入ってこないぐらい外の世界をじっと見つめていた。
「捕らえろぉぉぉ!」
その声が聞こえて僕は慌てて僕は外の世界に足を踏み入れた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます