第2話 脱出①
僕はさっそく準備に取り掛かった。まず必要なものはお金だろう。今まで使うことがなかった。いや、使う場面がなかったお給料をポーチに入れてバッグの中に突っ込む。私服をクローゼットの中から見つけてそっとベッドの中に隠しておく。
もう部屋の中でできることがなくなってしまった。あと必要なのは食料と部屋と門の鍵だ。これは施設内の簡易食堂と監視室から盗まないといけない。
まず部屋の鍵は基本リナが持っている。鍵を奪うか…いや、出来ないな。鍵を作り出す?これしかないだろう。だけどひとつ問題があるのだ。僕はこの腕についている機械で能力の使用が制限されている。これを取れるのはお風呂の時のみ。閃いた!これはいける、僕の作戦はこうだ。
まずお風呂中で倒れる。救出しにまずリナがくるだろう。担架で医務室に運んで貰いベッドで寝ているすきに鍵を複製する。そして起きて部屋に戻る。
完璧!思わず呟いてしまった。そうして作戦決行までの間、興奮を抑えイメトレを繰り返した。
そうしてお風呂の時間がやってきた。リナが入ってくる。先程のこともあり少し気まずそうだ。最低限の会話のみでお風呂に案内される。僕は服を脱ぎ、深呼吸をしてお風呂に入った。
お風呂に入って五分ぐらいが経過した。僕はバタッと倒れるふりをした。バレないだろうか、冷や汗が止まらない。待っているとしばらくしてリナが青い顔をして飛び込んできた。目を閉じて動かないように、リラックスだぞ俺。
予想通り医務室に運ばれた。洋服を着させられ寝かせられる。カーテンを閉めらた。チャンス来たーーー!!僕は心の中で叫んびつつ、急いで鍵を作った。
もうおきあがっていいだろうか…。ゆっくりと目を開ける。そこには涙目のリナがいた。僕と目が合うと
「っ??!しおん、、様?起きたんですねぇ〜〜〜うわぁーん」
そう言って抱きついてきた。え、え?抱きつかれてる?僕。レナに?最高じゃn…いやいやとにかくこれはやばい。何か言って離れてもらわないと。
「ハヤクヘヤニモドリタイナ…/////」
カタコトだ。詰んだ。最悪。
「/////すみません。そうですね、部屋に戻りましょう。」
こうして部屋に戻った。鍵は…よし、ある。とりあえずミッション1、達成か。明日は門の鍵と食料か。
ベッドに寝転ぶと疲れがどっと出てきた。僕は意識を手放した。
次回 「脱出②」
前回言った内容と変わってしまいすみません💦
次回もお楽しみに(,,・ω・,,)
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