エピローグ・手紙

 村田先生、お久しぶりです

あの短い夏休みがおわって、しばらくですね。

暑かったのに、もう手をこすり合わせちゃうくらいに空気が冷えてきました。


 私は学校に通っています。やっぱり正直馴染めないなと思うのですが、それでもココで頑張っていこうと思っています。

 そういえば先生の新作を読みましたよ。

 以前とちょっと違った雰囲気の小説でしたね。


 なんというか優しく救いもあるけれど、ほろにがさも胸にしっかりと残るようなお話でした。先生の中で、何かあったのかな、私といた夏が影響したのかなと勝手に妄想してしまったことを、お許しください。


 先生の作品は、やっぱり私を支えてくれます。

今度、お会いするときは、もっと成長した姿を見せますね。

驚かせちゃうくらい、立派になるんですから。


 ではお体にはご自愛ください。

 

 優那より

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逃げたい作家と、拗ねた少女は島の夜にて笑う 雪月華月 @hujiiroame

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