第3話   あたらしいかぞく


みんな行ってしまった・・



私に会いにきてくれる人は、いったいどんな人?



朝ごはんを食べて少しすると、私はお兄さん達と広場に出されました。



すると、ふたりの人がやってきました。



女の人と男の人?



けれど、その後ろにもふたり、何かを言いながら私のことを見ています。



私は立ちどまり、あの人達のほうを見ると、後ろのふたりがニコニコしながらこちらに近づいてきます。



ほのぼの園の人と一緒にそのふたりのひとと、こんにちはをしました。



すると・・




「ねえ、ママ!この子ほしい!」

「わたしも!」



私の家族が決まった瞬間です。



お父さん

お母さん

お姉さん

私よりも少し小さくて、かわいい妹



ほのぼの園のお友達は、みんな、どこかへ行ってしまったけど、きっと幸せになっているでしょう。


だって


私にも、優しい優しい家族ができたし



ひとりぼっちの夜にも、もう、さようなら



今はこの人たちと幸せに暮らしています。



「マル~!」

「マルちゃん!」

「マルちゃん!おいで ~!」

「ごはんですよ~!」



みんなが私を呼んでいる!



私はしっぽをフリフリ、家族のもとへ、思いきり走っていった。



大好きなみんなと一緒に夕食をたべるんだ!



ワンワンワン! 今日のごはん、なに!



「 マルちゃんの好きな、鶏肉ですよ~! 」



「 ワンワン! 」 やった~!



お腹いっぱいになった私は、いつの間にか、お父さんに抱っこをされ、寝てしまいました



お月さまと、離れて行った仲間と、みんな一緒に…



笑っている夢を見ながら。



おしまいだわん

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ほのぼの園物語 美恋 @manatuharuhi

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